映画【呪怨 -ザ・ファイナル-】感想(ネタバレ):伽椰子と俊雄の恐怖大盤振る舞い

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●こんなお話

 相変わらずカヤコとかトシオくんが現れて、ジェノサイドしていく話。

●感想

 小学校教師として働いていた結衣が突然失踪する。姉の麻衣は結衣と連絡が取れなくなり、不審に思って妹の行方を捜し始める。結衣は不登校児・佐伯俊雄の家庭訪問を繰り返しており、最後に足を運んだのも俊雄が暮らしていた家だった。麻衣は、妹の足取りを追うが、俊雄の名前を調べるうちに、過去に凄惨な事件が起きた“呪いの家”へとたどり着く。

 一方で、女子高生の玲央の物語が並行して描かれる。玲央の母は、親族の子どもである俊雄を自宅で預かることになり、俊雄は玲央たちと同居を始める。家に俊雄が来てから、室内では物音や気配が頻繁に起こり、家族の空気は次第に重くなる。玲央の同級生たちは玲央の家に行って弟と会う。しかしその後、カラオケボックスで天井に引きずり上げられて突き刺さる者や、ファミリーレストランで異様な死を遂げる者が現れる。

 麻衣の周囲にも異変が及ぶ。結衣の手帳を手がかりに調査を進めるなか、麻衣の恋人が自宅玄関の郵便ポストから現れた伽椰子に襲われ、命を落とす。さらに玲央の家では、俊雄の背後に常にまとわりつく気配が濃くなり、玲央の母は自宅内で襲撃されて死亡する。玲央自身も逃げ場を失い、首をへし折られて命を奪われる。

 麻衣は結衣を救うため、そして呪いの正体を確かめるために佐伯家へ向かう。荒れ果てた家の内部に足を踏み入れた麻衣は、伽椰子や俊雄の姿を目撃する。家の中で追い詰められた麻衣は必死に逃げ惑うが、最終的に怨霊に取り込まれ、結衣と同様に呪いの連鎖の中へ引きずり込まれる。呪いは断ち切られず、おしまい。


 シリーズの最終章という位置づけもあってか、本作では伽椰子と俊雄の登場回数が非常に多く感じられました。押し入れや階段だけでなく、郵便ポストや天井裏など思いがけない場所から現れ、さまざまな体勢で姿を見せます。その徹底した“出現サービス”ぶりは、恐怖と同時にどこかキャラクター性を強めてもいます。

 本シリーズ特有の、複数の人物視点が断片的に交差する構成も健在ですが、今作では場面転換が頻繁で、物語が細かく分かれて進みます。登場人物が変わるたびに状況も切り替わるため、90分という上映時間以上に密度を感じる部分もありました。

 呪いに触れた人間が次々と命を落としていく展開はシリーズの基本構造ですが、本作では日常空間がそのまま恐怖の舞台になる描写が印象的です。カラオケ店やレストランといった身近な場所で惨劇が起こることで、観客に逃げ場のない感覚を与えます。一方で、どの人物がどのように呪いに接続したのかという因果関係は最小限の説明で進むため、出来事そのものの連続性が強調されています。

 最終章として、伽椰子と俊雄というアイコン的存在を前面に押し出し、シリーズの恐怖イメージを凝縮した作品でした。人気シリーズの集大成として、これまでの呪いの構造を改めて提示する一作になっていると思いました。

鑑賞日: 2015/07/01 イオンシネマ多摩センター 2026/03/20 U-NEXT

監督落合正幸 
脚本一瀬隆重 
落合正幸 
出演平愛梨 
桐山漣 
おのののか 
柳ゆり菜 
松浦雅 
RIMI 
袴田吉彦 
佐々木希 

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