映画【マネーボール】感想(ネタバレ)

moneyball
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●こんなお話

 メジャーリーグの弱小球団をマネーボール理論で強くしたゼネラルマネージャーの話。

●感想

 「マネーボール理論」という野球を統計学で分析して戦う方法を知ることができて面白かったです。
 トレード期限最終日で、いろんな球団と駆け引きして選手を獲得するシーンなんかはとても面白く観れました。ああいう野球の部分を始めて見れて、興味深かったです。
 この映画では、出塁率が高い選手を集めていきますが。それは当然、経験値のあるベテランスカウトたちから酷評をくらいます。

 そして、この映画の面白いところは。周りが誰も上手く行かないといっているチームを作りますが、シーズンが始まっても全く持って上手くいかず。主人公は、追い詰められていくところだと思いました。可愛い娘さんにも心配される始末。
 自分の信念を曲げない主人公がカッコいいです。その信念のもとにはっているのは、自分自身が野球選手でありスカウトに潰されてしまった経験があるというのが回想で上手い具合に入ってくる。この説明が上手でした。

 せっかく獲得した選手に、あっけなくトレードを宣告したり。義理人情の日本とは違い、ビジネスとしての考え方も面白かったです。主人公は、その方が選手のためになると言ってパートナーにもトレード通告をさせたりします。

 クライマックスは、連勝記録のかかった試合となりますが。ここの演出が意外にも淡々と進んでいくので、主人公が獲得した選手が活躍してもイマイチ盛り上がらなかったです。にしても、試合は見ないというジンクスもすごいです。

 そして主人公の腕が見込まれて、金持ち球団から誘われますが。「人々は野球に夢を見る」という台詞が出てきますが、貧乏球団で優勝を狙うというカッコいいことをするっつう。金持ち球団で「マネーボール理論」をすれば、当然優勝するけど。このチームでするから、みんなが夢をみることができる。

 それにしても、ゼネラルマネージャーというのはどういうポジションなのかがよくわかりませんでした。獲得した選手を使うか使わないかは、監督やコーチの仕事だと思いますが。それも無理やり変えてしまう。下手したら、相当、現場に嫌われることになってしまいそうです。上手くいけばいいかもしれないですけど、これで弱いままだったらただのわがままにしか見えないと思いました。

☆☆☆

鑑賞日:2016/05/20 Hulu

監督ベネット・ミラー 
脚本アーロン・ソーキン 
スティーヴン・ザイリアン 
原作マイケル・ルイス 
出演ブラッド・ピット 
ジョナ・ヒル 
ロビン・ライト 
フィリップ・シーモア・ホフマン 
クリス・プラット 
ケリス・ドーシー 
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