映画【犯罪都市】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　中国から来た荒くれ犯罪者たちと韓国ヤクザと韓国警察の戦いの話。

●感想

　街の喧嘩を腕力で仲裁したり地元のヤクザともうまいことわたりあってヤクザとそんなに変わらない主人公の刑事さんがいて、上手いことまわっていたのに中国からやってきた朝鮮族のヤクザが地元のルールが通用せずに韓国ヤクザを簡単に殺害していって、警察、韓国ヤクザ、朝鮮族ヤクザが三つ巴の戦いになっていく。

　手斧で腕を切断したりバラバラ遺体が出てきたりと韓国バイオレンスではありますが、直接的なバイオレンス描写は少なく、コメディ要素があったりして比較的家族で楽しめるような方向の映画でした。

　それでもひたすらバイオレンスで突き進むカタキ役の朝鮮族ヤクザが怖くて、何をするかわからないハラハラドキドキがありました。たまたま地元の食堂で主人公の刑事チームと朝鮮族ヤクザが鉢合わせて捕まえようとするけど、中華鍋の油をぶちまけて逃走を図ったり、地元のヤクザの借金の取り立てを発端にヤクザの親分をぶちのめしていって自分のシマにして地元の人たちの取り立てもめちゃ厳しいものに。地元の人たちの協力を得て主人公たちも朝鮮族ヤクザの正体に迫っていきます。

　主人公のマ・ドンソクさんが気は優しくて力持ちキャラクターで、地元の人たちに愛されて子供やけがをした部下に優しく文句を言いながら後輩たちにご飯をおごる。ヤクザたちには太い腕でぶん殴って解決というのは見ていて楽しくニコニコさせてくれる映画でした。脇役も魅力的で負傷をきっかけにいったんは主人公のチームを離れるけど、犯人を目撃したことによって主人公のチームに戻る若手刑事や地元の食堂の子供が商店街の人たちに刑事さんに協力するように訴えたりと、脇の人たちも魅力的に描けていたと思います。

　逮捕するためのヤクザとのだましだまされの知能戦的な面白さも後半にはあったり、最終的には一騎打ちでのぶん殴り合いとエンタメ要素が盛りだくさんの映画で120分楽しめる1本でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2021/12/29　NETFLIX