映画【サード・パーソン】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 3つの街、3組の男女がメタメタに傷ついて落ち込んで切なくなっていく話。

●感想

 小説家が新作を執筆している。そこに若い女性がやってきて自分の小説を読んでくれと頼みつつベッドに行っちゃう。どうやら浮気しているらしい。小説家の奥さんは何かに傷ついて憔悴している。
 ローマだかでアメリカ人が女性と知り合い、彼女の娘が誘拐されたってんで、大金を彼女に渡そうとする。
 ホテルの客室係で働く若い女性。どうやら芸術家の元夫との間で息子を取り戻そうとしている。

 全く接点のないバラバラな登場人物たちの話がラスト5分でパズルのようにはめ込んでいって、すべてがわかると物凄く切ない気持ちになる映画で、役者さんたちの熱演も素晴らしかったです。

 ただ物語の構成上仕方のないことですが、バラバラに物語が進んでいくため。一体これは何の話なんだろうか? と話が転がるまでがだいぶ遅いため130分という長い上映時間もあいまってかなり長さを感じてしまいました。
 話が展開していくと関係のない人物たちがすれ違ったり、小者が入れ替わったりして不思議な世界だというのはわかりますが。話自体はバラバラに同時進行で描かれていきます。

 どのカップルも子どもが重要なキーになっていて、それぞれ取り戻そうと必死になるけど上手くいかない。日記を「私」ではなく「彼」で書いている作家。

 描かれる恋愛もかなりアダルトな大人な恋愛だので、正直ピンとこずにボケッと見てるだけでしたが。落ち目の作家の傷と再生物語として面白かったです。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/06/20  TOHOシネマズ府中

監督ポール・ハギス 
脚本ポール・ハギス
出演リーアム・ニーソン 
ミラ・クニス 
エイドリアン・ブロディ 
オリビア・ワイルド 
ジェームズ・フランコ 
キム・ベイシンガー 
マリア・ベロ 
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