映画【テキサス・チェーンソー ビギニング】感想(ネタバレ):レザーフェイス誕生の前日譚!暴力と狂気が交差する家族の地獄劇

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●こんなお話

 殺人一家が昔から変わらず殺しを行っている話。

●感想

 1939年、食肉工場で生まれた赤ちゃんが捨てられ、それを見つけた一家が引き取って育てる。成長したその赤ちゃんは、大人になって同じ食肉工場で働いていたが、工場が閉鎖されることに。上司に「ここから出て行け」と言われ、怒りを爆発させた彼は上司を殺害。こうして後のレザーフェイスが誕生。

 警察は彼を逮捕するため、育ての親のおじさんを連れてやってくるが、おじさんは逆に警察を射殺し、そのまま警察の制服を着て成りすます。

 一方、旅をしている若者4人組のカップル。兄弟の一人がベトナム戦争に行くかどうかで揉めながら旅を続けていたが、途中でバイカー集団に絡まれ、事故を起こしてしまう。銃を向けられたところに偽警官のおじさんが現れ、問答無用でバイカーの女を射殺し、若者たちを拉致して自宅へと連れ去る。

 唯一別行動をとっていた主人公の女性は助かり、バイカーの男と出会って一緒に仲間を救出しようとする。

 捕まった若者たちはおじさんにベトナム戦争への拒否をなじられたり、拷問されたりしながら、なんとか脱出を図るが失敗。車で逃げようとした女性はレザーフェイスに引きずり出されて再び捕まる。兄は皮を剥がれ瀕死。バイカーの男も救出に来るが、レザーフェイスにチェーンソーで倒される。

 逃げ延びようとする主人公の女性も結局捕まってしまい、仲間の女性が殺されるのを目の前で見る。彼女は何とか逃げ出し、レザーフェイスとの追いかけっこに。弟もチェーンソーで殺され、助けを求めて走った先で警察車両を見つけるが、乗っていたのはレザーフェイスで、結局殺されてしまっておしまい。  

 前作と同じく、レザーフェイスやホイト保安官たちが理不尽で独自のルールを押し付け、若者たちを襲っていくスタイルは健在です。バイオレンス描写も強烈で、スプラッターを求める人にはしっかり刺さる内容だと思います。

 ただ、展開が前作とほぼ同じで、新鮮味には欠けると思ってしまう部分も。知らない若者が順番に殺されていく展開もやや単調で、印象に残りにくかったです。むしろ、ホイト保安官の理不尽なふるまいや、太ったおばちゃんや足を切られるおじさんといった“家族”たちの狂気じみた日常の方がユニークで面白く感じながら見れました。

 バイカーのボスも強キャラ風に登場しながらあっさり退場してしまうなど、肩透かしの場面もあったりですが、最終的にレザーフェイスの大暴れがたっぷり堪能できたので、ホラー好きとしては満足の1本でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2012/07/15 DVD  2019/09/27 DVD 2024/05/09 U-NEXT

監督ジョナサン・リーベスマン 
脚本シェルダン・ターナー 
原案シェルダン・ターナー 
デイヴィッド・J・スコウ 
出演ジューダナ・ブリュースター 
テイラー・ハンドリー 
ディオラ・ベアード 
マット・ボマー 
リー・ターゲセン 
R・リー・アーメイ 

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