●こんなお話
怪獣追っかけチームとエコテロリストの戦いの話。
●感想
怪獣に対して人類がどう対応するのかというので怪獣を調べる組織が軍隊のもとに入るか入らないかで議論している中、怪獣を操る装置をテロリストに奪われて主人公たちがレスキューに行くけど、人質のはずの奥さんがギドラを復活させる。
ギドラが復活して主人公たちを襲って死人が出たりして。ゴジラもギドラとの戦いの最中に人類が開発したスーパー兵器のオキシェジェンデストロイヤーを撃ち込んでゴジラ負傷。海底の文明都市で休んでいるので核爆弾で叩き起こすために博士が十死零生の作戦に特攻してゴジラ叩き起こす。
モスラも復活したりラドンも復活したりする中、ギドラが暴れている中、少女が怪獣の装置をテロリストから奪って逃げたりしつつ、ギドラに襲われるというところにゴジラが現れて決戦。モスラも共闘したり。モスラのパワーで赤くなったゴジラがギドラを踏みつぶして倒しておしまい。
ゴジラ映画の怪獣たちがハリウッドの大資本で再登場するという豪華さはさすがの迫力のある映画でした。
ただいかんせん130分延々と暗闇のシーンが多くて見栄えが変わらないので退屈に感じる部分が多かったです。ゴジラVSギドラの南極の最初の対決とクライマックスのボストンでの戦いの違いとかあまり感じられなかったです。暗闇で殴り合いがあって、ピンチになってもうだめだー! からの横からどーん! の繰り返しも何回同じようなものを見せられるんだろうというものでした。
モナークなる怪獣を調べている秘密結社も作劇的に仕方ないかもしれないですが、全部が後手後手の対応でただ目の前でおこったことを解説する役回りなので、一体何をしている人たちなんだろう? という主人公たちでした。物語の力点は怪獣と人類という部分よりも自分の娘を救うということのほうが重点に置かれていて、ドッカンドッカン爆破の最中に行方不明の娘を救うというストーリーも白けてしまうものでした。娘さんを救うためにギドラにやられた名もなき軍人さんたちが可哀そうでした。そしてサリー・ホーキンスさんの無駄遣いとかなぜあなたがというクライマックスのいきなりのサクリファイス精神を発揮する人物だったりとゲンナリポイントが多かったです。
主人公の奥さんのポジションも観客としてはどういう気持ちで見ればいいのかわからなくて、クライマックスでの突然の行動とかもついていけなかったです。それに怪獣を操作できる装置とかも怪獣がそんな簡単に操れるのもスーパー装置が映画の中ではリアリティが感じられなかったです。
そしてハリウッド大作としてのゴジラより日本人の伊福部昭御大の音楽やエンドクレジットでの中島春雄さんの姿に1番感動してしまうという映画でした。
☆☆☆
観賞日:2019/06/02 TOHOシネマズ川崎 2020/01/03 Blu-ray 2024/05/07 Amazonプライム・ビデオ
監督 | マイケル・ドハティ |
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脚本 | マイケル・ドハティ |
ザック・シールズ |
出演 | カイル・チャンドラー |
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ヴェラ・ファーミガ | |
ミリー・ボビー・ブラウン | |
サリー・ホーキンス | |
渡辺謙 | |
チャン・ツィイー | |
チャールズ・ダンス |
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