映画【ザ・レセプショニスト】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 移民が異国で生きるの大変な話。

●感想

 国を出て海外で生活し、売春宿を舞台にそこで生きる台湾人たちを通して差別や希望を描いていて、なかなか苦しくなる映画で凄かったです。

 主人公はイギリス人の恋人がいて出版関係に就職したいらしいけど、なかなか職に手をつけることができずにおまけに彼氏も失業してとうとう追い詰められていく。イギリス人ですら失業してしまうくらいなので、イギリス全体が不景気なのか移民にはさらに厳しい様子。そんな中、レセプショニストとしての仕事だと思って行ったら、売春宿の受付や雑用の仕事で仕方なく仕事するうちに、そこで働く女性たちの理不尽を目の当たりにしていく。

 1人のオーナーと2人の売春婦さんがメインに描かれて、オーナーはひたすら客がお金をくれれば何でも受けるというワンマンっぷりで、しかも自分は若い男に気持ちがいっていてお金がなかなかたまらず、しかも借金取りに追われている。子どもを育てる女性や若くて明るい女性がいて、主人公は彼女たちが変態プレイを強要されたりするのを助けたりしていったり。そんな中、もう1人、売春宿で働き始める女性がいて彼女はしだいに追い詰められていって…。

 主人公の面接先の人が売春宿にお客としてやってきて大変、とか。彼氏に売春宿で働いてるのがバレて大変、とか。いろいろなことが起こって、文句を言いながらもみんなでご飯を食べて家族的な雰囲気もあったりして、起こっているであろう出来事は陰湿だったり重たかったりしそうですが、映画の雰囲気はそこまでのものでもないのも不思議な作風でした。

 正直、「移民」をメインに描きながら、それをもっと社会的に問題提起しているとは思えないのが少し残念でした。主人公は結構インテリっぽいので、もっと他に仕事ってないのかな? とか思っちゃいますがずっしりとして心に響く映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2019/11/08 K’s cinema

監督ジェニー・ルー 
脚本ジェニー・ルー 
イー・ウェン・イェー 
出演テレサ・デイリー 
チェン・シャンチー 
アマンダ・ファン 
ソフィー・ゴプシル 
ジョシュ・ホワイトハウス 
シュアン・テン 
スティーブン・プッチ 

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