映画【ピラミッドの呪い】感想(ネタバレ):緊迫感あふれるホラー要素が光るミステリアスな探検映画

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●こんなお話

 アメリカの調査チームがピラミッドの中に調査に入ったら恐怖体験アンビリバボーなことになる話。

●感想

 ピラミッド内部の調査を目的に、アメリカ人の紹介による調査隊が高価な無人ロボットの故障をきっかけに、ピラミッド内部へと足を踏み入れるところから始まります。そこから彼らは迷い込み、出口が分からなくなってしまうという状況に陥ります。ホラー映画として、迷宮のようなピラミッド内で繰り広げられる様々な罠や謎のクリーチャーによる襲撃が描かれており、緊迫感は非常によく表現されていると感じました。

 しかしながら、映像の大半が暗いピラミッド内部のシーンで占められているため、視覚的にやや単調で飽きが来てしまう部分も。ずっと似たような空間の中で叫ぶシーンが続き、物語の展開に変化があまり見られなかったことは残念でした。

 また、襲いかかる障害物も砂地獄や剣山のようなものであり、新鮮さには欠ける印象を受けました。加えて、クリーチャーの襲撃タイミングがやや不明瞭で、観客としてもその緊迫感が十分に伝わりにくい部分がありました。

 クライマックスに登場する怪物は、いわゆる「トンデモ」要素が含まれており、その点では興味深く楽しめましたが、既視感のあるクリーチャーであったため、ピラミッドの設定が活かされているとは言い難く、物語としての面白味はあまり感じられませんでした。

 終盤においては、主人公が1人で叫びながらもがくシーンが続き、やや退屈に感じられました。危機的状況をどう打開していくのかという展開に深みが欠けており、本作ならではのホラーとしての特徴が薄かったのが非常に惜しまれる1本でした。

☆☆☆

監督グレゴリー・ルヴァスール 
脚本ダニエル・ミーサンド 
ニック・シモン 
出演アシュリー・ヒンショウ 
ジェームズ・バックリー 
デニス・オヘア 

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