映画【戦場のピアニスト】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 ピアニストがドイツの迫害から逃げ隠れて生き延びようとする話。

●感想

 当たり前にあった日常からしだいに戦争の影が忍び寄ってくる序盤のひたひたした恐怖から、一気に戦場がやってきて家族も散り散りになって目の前で虐殺が行われていくという人間が人間を殺す戦争を淡々と見せてくれて、その淡々さが恐怖を倍増させている映画でした。ほとんど引きの画で、あっけなく銃弾を撃たれて倒れていくユダヤ人たちを見ていくと感覚がマヒしていく自分がいました。

 中盤までは協力者とかもいて、ピンチになっても救われたり、逆に追い込まれたりして逃げ隠れますが。後半は主人公が廃墟に隠れて、単純に食べていけなくて必死にサバイバルする姿を台詞なしで映していって、本当に人間の生き残るための戦いをこれまた静かに見せていってくれます。

 ただ主人公がドイツ人将校に見つかって、ピアノの才能を目の当たりにしてドイツ人将校が主人公をかくまう描写も最後の最後に少し描かれるだけで、もう少し早く登場させて2人の交流を描いてもよかったのではないかと個人的には思いました。

 とはいえ、ポーランドの第二次大戦の崩壊していく様子とかを見せてくれる映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2020/02/11 NHKBSプレミアム

監督ロマン・ポランスキー 
脚本ロナルド・ハーウッド 
原作ウワディスワフ・シュピルマン 
出演エイドリアン・ブロディ 
トーマス・クレッチマン 
フランク・フィンレイ 
モーリン・リップマン 
エド・ストッパード 
ジェシカ・ケイト・マイヤー 
ジュリア・レイナー 
エミリア・フォックス 
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