ドラマ【ペリフェラル～接続(コネクト)された未来～】感想（ネタバレ）:SF×サスペンス×アクションの世界に没入せよ！

●こんなお話

　VRゲームをしたら本当の未来と繋がって、未来から攻撃される話。

●感想

　アメリカの片田舎に暮らす主人公と、元軍人の兄がVRゲームを体験するところから始まります。そのゲームはあまりにもリアルで、二人はその没入感に驚きます。

　しかし、ゲームをプレイした直後から、透明な車に乗った刺客たちに襲われるという異常事態が発生。兄の元軍人仲間たちと共に応戦するうちに、事態はゲームの世界だけでは終わらないことが判明していきます。

　ふたたびVRゲームにログインすると、そこはなんと70年後のロンドン。人類が激減した未来世界で、複数の組織が激しく対立しており、主人公が出会った女性を巡ってそれぞれが情報を探し回っているという状況が明らかになります。

　主人公は、母親の難病を治せるという未来の治療法を条件に、女性の行方を追うことに。刺客に狙われながらも調査を進めていくうちに、「実は主人公の脳内に、彼女の居場所を示す情報が埋め込まれている」という展開へとつながっていきます。

　SF的な設定や未来の専門用語が数多く登場するため、やや複雑に感じられるかもしれません。「ペリフェラル」「ジャックポット」「クレプト」などのキーワードが頻繁に登場し、その都度理解が追いつかず、ストーリーにのめり込むのが難しく感じた部分もありました。

　一方で、アクションシーンは見ごたえがあり、特に殺し屋たちの派手な銃撃戦や、意外とあっさりと主人公たちに捕まってしまうギャップなどはユーモラスで楽しめました。

　未来のロボット警官や、朽ちたロンドンの遠景描写など、SF的なビジュアル表現も魅力的です。ただし、全体としては設定の難しさもあって、どこか置いてけぼりを食らったような感覚で、やや“ぼーっと”しながら観てしまったシリーズでした。

☆☆☆

鑑賞日:2025/01/10 Amazonプライム・ビデオ