映画【虎影】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 抜け忍の夫婦が元いた忍者たちに息子を人質にとられて、巻物を奪うように命じられて、いろんな忍者たちと戦う話。

●感想

 冒頭から血しぶきがシャワーのように出てきてぶっ飛んでいる世界観が笑えてよかったです。話自体は人質をとられて、どうやって巻物を持ってこいという命令に従いつつ危機を突破していくのかというものでしたが。主人公が傭兵的なライバルの忍者に負けて奥さんも人質に取られちゃって、走れメロス状態になったときに「お父さんはどうしたらいいんだー!」と何も考えていないのとか笑っちゃいました。
 アクションも板に乗って転がりながらのアクションとか面白くみることができました。

 ただ、笑いの要素で笑えない部分も結構あって、そこらへんでのりきれないとかなりキツイ90分になってしまう映画でもありました。特に悪役たちのやりとりなんかは見ていて退屈できつかったですし、そもそもクライマックスの戦いもカタキ役たちの内ゲバきっかけでどかんどかんと始まるので、盛り上がることがなかったです。主人公が途中で出会った武器の発明家がいないと、主人公がパワーアップする防具とかも手に入れられなかったですし、何とかもう少しコロガリかたどうにかなかったのかなーというのが個人的な印象でした。
 クライマックスがせっかくの見せ場なのに、敵同士で戦いが始まって、主人公はライバルの傭兵忍者との決着に入るけど、その傭兵忍者がなぜか主人公の味方になるのもなんで? という気持ちでした。

 この手のジャンル映画ではもっと他に突き抜けた映画もたくさんあるので、新鮮さが足りなくて残念な映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2016/02/03 DVD

監督西村喜廣 
特殊造型監督西村喜廣 
脚本西村喜廣 
継田淳 
原作西村喜廣 
出演斎藤工 
芳賀優里亜 
しいなえいひ 
津田寛治 
石川樹 
鳥居みゆき 
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