映画【ラスト・オブ・モヒカン】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 アメリカ先住民の戦いの話

●感想

 アメリカで英仏戦争をしているなかで滅びゆくインディアンの愛と戦いの物語で、何と言っても壮大なテーマ曲が流れる中、深い森や崖をもう奪取する姿が熱いです。
 英国側フランス側について対立するインディアン同士も描かれ、滅びゆく種族の悲しみがありました。深い緑やその中でヨーロッパ絵画のような映像もカッコいいです。そして愛した女を命がけで守るという事のカッコよさ、スローのなかを全力疾走する主人公のカッコよさったらないです。

 マイケル・マン監督らしい戦闘シーンの迫力も満載で、砦での攻防戦や降伏したイギリス軍を奇襲するインディアンとの戦い。頭皮をブリーンと剥ぎ取るという文化の衝撃。
 
 とはいえ、おかしな部分もいくつかあって。開始20分ほどでインディアンに襲撃されて殺されそうなところを助ける主人公。砦まで護衛して砦一休みしたと思ったらいきなり主人公とヒロインのキスシーンが始まるという。ここまでが50分と、30分足らずで主人公との間に何の気持ちがあったのか? てか嫌いだったのか好きだったのかすらわからなかったぞ、と。あれじゃ、ただ性欲が強かったとしか見えないです。
 この映画全体的に展開が唐突で急という。戦闘が急に始まり、逃げたら急にカヌーでの追いかけっこが始まったり、そもそも主人公と一緒に行動する父と兄弟インディアンは何故そこまでヒロインたちを救うのかとかもよくわからないです。

 けれどもやっぱり父ちゃん怒りの鉄拳をくらわすクライマックスは何度見ても盛り上がることこのうえないです。まさかのお父ちゃんがラスト・オブ・モヒカンになるっつう。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2013/05/25 Blu-ray

監督マイケル・マン 
脚本マイケル・マン 
クリストファー・クロウ 
原作ジェームズ・フェニモア・クーパー
出演ダニエル・デイ・ルイス 
マデリーン・ストウ 
ジョディ・メイ 
ラッセル・ミーンズ 
エリック・シュウェイグ 

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