●こんなお話
研究中の事故でハルクとなってしまった主人公が軍隊から追いかけられたり、治療しようとしたりする話。
●感想
冒頭のアバンタイトルですぐに超人ハルクになってしまう主人公やヒロイン、主人公を軍事利用しようとするヒロインの父親とダイジェスト的に見せてしまって、本筋はもうハルクとなるのを抑えようとアンガーマネジメントを頑張る主人公という説明をすっ飛ばすのが皆さんご存じ的な構成が潔いです。
主人公が南米で隠れて生活しているけど、そこの工場での仕事からアメリカ陸軍にバレて特殊部隊に襲われて、そこで初めてハルクの姿が登場する2幕目のスタートのアクションからかっこよくて盛り上がるものでした。全体的にアクションシーンはどれも熱くてよかったです。カタキ役として登場するティム・ロスがハルクを初めて見ても動じずにスマートに銃を扱いながら戦ったり、大学の広い場所でも猛ダッシュしてハルクに挑んだりして、正直主人公よりもカタキ役のほうがかっこよく魅力的に感じました。クライマックスの超人対決もひたすら正面からパワーをぶつかり合うプロレス的なアクションもナイトシーンで見づらいですが、ヘヴィー級のバトルが見られて満足でした。
美女と野獣ものとしてのラブストーリー的な面白さはあまりなく、ヒロインと再会して盛り上がるのかと思いきや、心拍数が上がったらハルクになっちゃうといちゃつけないというのが悲しいくらいで、あまり主人公とヒロインの関係に対しては面白さを感じることができなかったです。ヒロインの今の彼氏さんのほうは特に悪い人物でもないのにただの背景としか出てこないのが悲しいキャラクターでした。それにカタキ役のほうがハルクを追い求めていて、そちらのほうのラブストーリーとして見ると楽しい構成です。
話自体は何度もやりつくされたかのような展開で新鮮さとかはあまりないですが、アクションシーンの見せ方などはかっこよく、突然必殺技を脈絡なく放ったりして戸惑いましたが満足できるエンタメ映画でした。
☆☆☆
鑑賞日:2009/08/26 Blu-ray 2020/11/27 Amazonプライム・ビデオ
監督 | ルイ・レテリエ |
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脚本 | ザック・ペン |
原案 | ザック・ペン |
出演 | エドワード・ノートン |
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リヴ・タイラー | |
ティム・ロス | |
ティム・ブレイク・ネルソン | |
タイ・バーレル | |
ウィリアム・ハート |