映画【偉大なる、しゅららぼん】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 琵琶湖で特殊能力を持つ2つの一族の争いが続いていて抗争しているけど第3の勢力が現れて、しゅららぼん。する話。

●感想

 とても15歳に見えない役者さんたちという出オチのようなキャラクターの設定はコメディ映画として面白くて、渡辺大さんの目力なんか見てて面白かったです。
 琵琶湖で、人間の心を操る一族と人間の身体を操る一族の争いが何百年も続いていて、そこにやってきて主人公が巻き込まれていきます。

 前半は学園ものとして同い年のハトコの跡取り息子と学園生活をして振り回されていく展開で、ライバルの男との争いや美術部の女の子に恋をしたりして、その間に挟まれる主人公の苦悩の笑いで見せる展開は楽しく見ることができました。

 流れが変わるのは、校長先生の陰謀が判明する中盤からですが。ここから前半の学園ものとしての流れは一切断ち切られて、引きこもりのお姉さんの協力を得て、凄い力を持つ校長とどう戦うのか? で見せていく展開。
 特殊能力のチームでそれぞれの特色を活かした戦いで見せてくれれば面白いと思いますが、基本、濱田岳さんの跡取りに悩む問題であったりがメインで描かれて退屈でした。「うだうだ言ってないで。いいから、早く神水飲めや」と突っ込んでしまいました。

 コロガリかたとしても、基本、説明台詞があって主人公が聞き返す。の繰り返しで、みんな棒立ちでお芝居が続くのでこれまた見てて辛いです。クライマックスでの真犯人の登場からの流れとかも2時間サスペンスの犯人と一緒で自らの不幸なりを心情をずっと語られてきつかったです。
 たしかに悲しい過去だし辛いのはわかりますが、そろそろ次の展開にいってくださいと祈りながら見てました。

 結局、記憶があるのに真犯人さんは元の仕事してるし。解放してあげないんだ、とお殿様はやっぱり召使がいないといけないのかな、と思いながら見てました。

 115分、映像も綺麗だし日本の神様をモチーフにしてたり、小ネタで笑いを取る映画で楽しいとは思いますが、心が動かされる映画ではなくて残念でした。

☆☆

鑑賞日: 2014/03/08  渋谷TOEI

監督水落豊 
脚本ふじきみつ彦 
原作万城目学
出演濱田岳 
岡田将生 
深田恭子 
渡辺大 
貫地谷しほり 
佐野史郎 
高田延彦 
森若香織 
田口浩正 
大野いと 
柏木ひなた
小柳友 
津川雅彦 
笹野高史 
村上弘明 
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