映画【張込み】感想(ネタバレ)

Stakeout (1958)
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●こんなお話

 強盗殺人の容疑者がかつての恋人のもとへくるはずだ、と刑事2人が張込みして犯人が接触してこないか監視する話。

●感想

 東京から佐賀へと延々と乗り継いで向かう冒頭。現代と違って、エアコンのない満員電車にずっと乗るだけで凄い時代だと感じさせてくれツカミでした。そして容疑者の元恋人の家の向かいの旅館に泊まって張込みを開始してからのクレジットどーん! という長さのアバンタイトルがカッコ良かったです。

 ただここがピークで前半はひたすら監視対象者の淡々とした日常をずっと見守る刑事の張込みの日々と合間に事件のあらましを回想するという構成になっていて飽きが来ないようにはなっていますが、個人的には退屈でした。

 特に後半は主人公が自分の思っていることを全部セリフで語ってしまうのもいかがなものかとテンションが下がってしまう部分でした。

 張込みという映画的な動きがない素材を橋本忍御大の構成で引っ張ってくれる作品で当時の時代性を見ることができる資料的な意味で110分楽しめた映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2016/04/15 Hulu

監督野村芳太郎 
脚色橋本忍 
原作松本清張 
出演宮口精二 
菅井きん 
竹本善彦 
大木実 
高千穂ひづる 
藤原釜足 

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