映画【魚影の群れ】感想(ネタバレ)

Gyoei no mure
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●こんなお話

 マグロの一本釣りをする男たちと女たちのお話。

●感想

 冒頭、海岸で佐藤浩市さんと夏目雅子さんが何やら結婚するしないの話をしているのをロングショットで捉えている映像からして一気に引き込まれてる映像でした。

 話は、緒方拳さん演じる漁師とその娘の夏目雅子さん、その恋人の佐藤浩市さんが漁師になろうと弟子入りするところから始まります。
 弟子入りしようとするもなかなか認められてもらえない。やっと認めてもらってもうまくいくはずがない。更にテグスが頭に絡まり大けがをしてしまうという。このシーンは物凄く痛くて下手なホラーより怖いシーンになっていて恐ろしかったです。ところが緒方拳さんは救助を最初呼ぶけど、マグロを釣ることを優先します。

 そしてこの映画の1番の魅力と言ってもいいド迫力のマグロを釣るシーン。長回しでどうやって撮影しているのか気になるもので、自分の身体より大きいマグロを徐々に徐々にたぐり寄せていくのをワンカットで捉えています。
 恋人が重傷を負ったのにマグロを優先した父を憎んで、断絶してしまう親子関係。時間は経過して他人のようになってしまう。

 ここから十朱幸代さん演じる元妻とのやりとりになりますが、ここがちょっとわかりにくかったです。今までの流れの親子関係とは別の流れになるので戸惑いました。元妻のヒモを本気で殴る蹴るする緒方拳さん凄いです。

 そして海へ行く佐藤浩市さんと連絡が取れなくなり救助に向かう緒方拳さん。 人命よりも大間の漁師のプライドを優先するという事。漁協で待つ夏目雅子さんは、この映画の最後で父親を許せるのだろうか? 更に憎んでしまうのではないだろうかと考えるものでした。
 
 迫力ある映像と本当の漁師にしか見えない、漁師の娘さんや妻にしか見えない役者さんたちの凄さを感じられる映画で面白かったです。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2013/04/30 Hulu

監督相米慎二 
脚本田中陽造 
原作吉村昭 
出演緒形拳 
夏目雅子 
佐藤浩市 
矢崎滋 
レオナルド熊 
石倉三郎 
下川辰平 
三遊亭円楽 
工藤栄一 
十朱幸代 

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