映画【黒船】感想(ネタバレ)

The-Barbarian-and-the-Geisha
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●こんなお話

 日本と交渉にきたアメリカ領事の日本人との交流とか恋愛とかの話。

●感想

 伊豆下田でお祭りやっていたら黒船がやってきて地元民や奉行所の人たちは大騒ぎ。日米修好通商の交渉にやってきた主人公の総領事。

 鎖国政策の日本からは帰るように言われたりするけどペリーとの条約があるとかで下田に私人としての滞在を許されて、そこで過ごすことになって星条旗をあげたりすると下田奉行から降ろすように言われたり地元民たちが食べ物売ってくれないとか邪魔者扱い。主人公のスパイとしてヒロインのお吉がお世話係になって、ヒロインは夜のお供とかも覚悟していたけど主人公は手を出してこない。

 なかなか事態が進展しない中、また別の異国船がやってきて大砲で威嚇しようとする奉行所の人たちの前に立って邪魔する主人公のしつこさに観念する下田奉行。そして船はコレラだかの疫病が蔓延していて村人たちにもパンデミックしちゃって、西洋医学の知識がない地元民たちは祈祷とかの対策をするけど主人公たちは「火と霜が対策だ」みたいなことをいって病人が出た人の家を燃やして地元民や奉行所の人たちが怒るけど、結果、疫病がおさまったのでみんなから感謝されて事態が良い方向へ。

 下田奉行が江戸幕府へお伺いを立てて、主人公たち江戸へ出立。お風呂入ったり歓待を受けて将軍と謁見、望遠鏡や椅子に興味津々の若い将軍。家臣たちから「日本は鎖国でいい」「アメリカは自由と言いながら黒人を奴隷にしているではないか」と質問を受ける主人公。

 流鏑馬を披露しているときに家臣の暗殺劇があったりしつつ家臣団の賛成多数で条約可決して主人公嬉しい。けれど下田奉行が主人公の暗殺を命令されて、夜に主人公の滞在先に忍び込むけど主人公の顔を見たら斬れずに立ち去って腹を斬って自害。お吉も自分のせいで下田奉行を殺してしまったと主人公に別れを告げて立ち去っておしまい。

 歴史に詳しくない身から見たら、それほど違和感なく見られて普通に日本の時代劇っぽいのが凄い1本でした。ただ、主人公とお吉の恋愛や下田奉行との対立とか異文化交流やら友情みたいな関係はそれほどでもなく、下田奉行が主人公の暗殺を命令されてそれに苦悩するのか喜ぶのかとかあまり伝わってこなくて、あっさり風味のハラキリも流れ作業のようなのが残念でした。

 とはいえ、ジョン・ウェインが日本の時代劇に出ている感が凄い1本でした。

☆☆☆

鑑賞日:2022/10/20 DVD

監督ジョン・ヒューストン 
脚本チャールズ・グレイソン 
原作エリス・セント・ジョセフ 
出演ジョン・ウェイン 
安藤永子 
サム・ジャフェ 
山村聡 
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