映画【アラモ(2004)】感想

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●こんなお話

 アラモ砦の戦いの話。

●感想

 自然光を活かしたような証明で画面が暗く、それが当時の空気感みたいなものを醸し出していて、カッコいいです。それに、圧倒的多数のメキシコ軍に劣勢の南部のアメリカ人たちが挑むという構図は、判官びいきな思いになってしまって熱いです。夕日の中、バイオリンを弾くなんて叙情的な雰囲気でよかったです。

 が、いかんせん歴史的背景がイマイチわからず。メキシコからテキサスを奪うとか、アラモ砦がどれだけ重要な要害なのか、とか伝わってこないので。そこまでこの男たちがアラモにかける思いというのがわからなかったです。援軍が来ないと知った時に演説で「テキサスのために戦う」と若き司令官はスピーチしますが、そのテキサスのためってのがわからないです。メインとなる登場人物は4人出てきますが、彼らの行動の動機とかもよくわからないです。
 アメリカとメキシコの歴史は勉強不足でわからず、「独立を助けるために頑張るアメリカ人」「リメンバー! ジ アラモー!」と熱くなるアメリカ人を冷めた目線で見てしまう気持ちもありました。

 ヒューストン司令官はアラモに援軍を送れと周りから言われるけど、一計があって送れずにいる。デイビー・クロケットは英雄として崇められてるけど、それに少し疲れてしまっている。ビリー・ボブ・ソーントンさんの抑えたお芝居が最高でした。ジム・ボウイは愛する妻が亡くなった場所がアラモ。民兵たちに人望があるけど結核を患っていて。トラヴィスは若き司令官だけど、人望がない。それの苦悩。ジム・ボウイとトラヴィスの対立だったり、援軍を送るのかどうなのか。
 歴史的背景がわからない中、淡々と暗い画面の中進むので、この時代とかに興味がないと相当辛い映画になってしまっていると思いました。
 
 クライマックスのアラモ砦の戦いは、爆音の中、次々にやられていく味方たち。という迫力で見事でした。が、そこから残り20分もあって、更にもう一戦あるのでテンションが少し下がってしまいました。それがないと報復シーンがないので、アメリカ人としては溜飲を下げるシーンがないから致し方ないのか。
 ジム・ボウイなんかも中盤からずっとベッドの上で見せ場がなくなっちゃうのも歴史の流れなので、これまた仕方ないのか。

 歴史的にリアルに描こうとしているのかもしれないですが、もう少しエンタメとして盛り上がる構成で見せて欲しかった映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/04/02 DVD

監督ジョン・リー・ハンコック 
脚本レスリー・ボーム 
スティーヴン・ギャガン 
ジョン・リー・ハンコック 
出演デニス・クエイド 
ビリー・ボブ・ソーントン 
ジェイソン・パトリック 
パトリック・ウィルソン 
エミリオ・エチェヴァリア 
ジョルディ・モリャ 
レオン・リッピー 
トム・デイヴィッドソン 
マーク・ブルカス 
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