映画【スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 皇帝が復活したので皇帝がいる場所を探して倒そうとする話。

●感想

 皇帝が復活して物凄い戦力が出てきたのでレジスタンスがピンチということで、皇帝がいる場所がわかるというシスの言語が刻まれているものを探す旅へ。

 トルーパーの追いかけっこがあったりしたり、昔の知り合いの助けを得て手に入れるけど簡単に敵に奪われるけど、C-3POの記憶にあるということでそこから情報を入手したり敵の船にいるチューバッカを助けに行って捕まったりするけどスパイが助けてくれたりしてなんやかんやで皇帝のもとへ向かう最終決戦があっておしまい。

 過去作へのオマージュや再現を目配せしつつ、レジスタンスとファーストオーダーの対決の広がった風呂敷を何とかまとめあげていた作品で、シリーズの新キャラクターたちが協力して戦うアドベンチャーものとして好感が持てる作りでした。いくつかあるライトセーバー戦もなかなか激しく盛り上がれました。

 ただそこまでシリーズに思い入れがない自分からすると、映画単体の作りとしては新シリーズはちょっといただけなくて、評判の悪かったプリクエルがめちゃくちゃ面白いシリーズになっていると、この新シリーズ3比較して再確認してしまう1本であり新シリーズ3本だと思いました。結局、シリーズ全体が、蛇足になってしまっているのではないかというそもそものシリーズの根幹的な問題を考えてしまいました。冒険ものとしてもヒントの場所へ行って次のヒントがあって次へ。というのの繰り返しでだんだんと何をしているんだっけと飲み込み杭アドベンチャーで盛り上がりに欠けました。

 いきなりカタキ役が登場して旧3部作の反乱軍の戦いは一体何の意味があったんだろう? というぶっ飛ばされて面食らう設定に戸惑いました。物凄い艦隊を率いて惑星を破壊できる戦艦まで作っちゃうファーストオーダーの戦力だったり前作で反乱軍は数十人になったのかな? と思ったら結構な人数がいたりして、冒頭から飲み込みにくかったです。

 その後は、カタキ役がいるらしい未知の星へのコンパスを探す冒険があって、そこで繰り広げられるアクションの数々は冒険活劇として楽しんで見ることができました。ただ、ジェダイって何だろう? フォースって何だろう? という新設定がどんどんと出てくるのとかも物語に入って行けない要因の1つで考える間に物語が展開していくので入り込めなかったです。ジェダイの霊体って具体的に物を動かせたりするのも、亡くなったジェダイの皆さんで何とかできないのかとか考えちゃいました。

 主人公たちの前にカイロ・レンが立ちふさがり、追いかけっこがあったり。敵側に反乱軍の内通者の正体がいきなりすぎてこれまたジェットコースター展開に戸惑って、しかもそのキャラの退場の雑さが悲しかったりしました。

 なんやかんやで敵の星へと向かって、最終決戦になりますが。主人公のリーダーになったポーが完全にランドとチューイのみんなを説得する時間待ちになって自分たちの作戦や力ではなく人任せの作戦で、しかもいよいよというとき「みんなごめん」とあきらめてしまうというリーダーの姿勢としてあるまじき行為をするのも引いてしまう行動言動のキャラクターでした。

 ライトセーバー戦やカタキ役の手からびりびりとかも暗い画面で行われて見にくいうえにいろんなジェダイから「ライズ!」といわれて復活! とかの流れもフィナーレとしては地味に感じてしまいました。突然のキスシーンとかも見ている間、家系図を考えてしまったりして突然の展開にびっくりさせられました。

 ちょっとこれが人気シリーズのフィナーレとなると悲しい出来で新シリーズ3部作がこれでよかったのかと考えて込んでしまう作品でした。

 そしてフィンがレイに言おうとしていた台詞の伏線の回収ってなんだったんだろう? ジョン・ウィリアムズが出演にクレジットされていてどこに出ていたんだろう? とかばかり気になってしまうフィナーレで【LOST】【フェリシティの青春】【エイリアス】の役者さんを見つけるたびに監督義理堅い人なんだと余計なところばかり目がいってしまう1本でした。

☆☆

鑑賞日: 2020/01/02 シネマサンシャイン平和島  2021/03/02 日本テレビ 2023/11/20 Disney+

監督J・J・エイブラムス 
脚本J・J・エイブラムス 
クリス・テリオ 
出演デイジー・リドリー 
アダム・ドライバー 
ジョン・ボイエガ 
オスカー・アイザック 
マーク・ハミル 
キャリー・フィッシャー 
ビリー・ディー・ウィリアムズ 
ルピタ・ニョンゴ 
ドーナル・グリーソン 
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