アニメ【スター・ウォーズ 反乱者たち ファイナル・シーズン】感想(ネタバレ): エズラと仲間の感動の結末

●こんなお話

　ゴーストチームが追い詰められたり傷つきながらも帝国軍との対立に決着をつける話。

●感想

　ファイナルシーズンは、エズラと仲間たちの帝国軍との戦いが引き続き展開され、緊張感あるドラマが続いていきます。マンダロリアンたちのエピソードも交えつつ、スローン大提督の恐ろしさは健在で、主人公たちの一歩先を読んでくるその知略はまさに名指揮官。指揮官としての貫禄とプレッシャーを部下に与える様子も印象的。

　ジェダイ寺院を巡るエピソードでは、なんとマルチバースのような概念が提示される展開もあり、SF的にも興味深い世界観の広がりを見せてくれます。その中で登場するロス・ウルフという巨大な狼や、精神世界でのビジョン体験といった神秘的な要素も強く印象に残りました。

　中盤の大きな山場では、ケイナンが髪を短くして決意を固め、捕らえられたヘラを救うために命を賭けた自己犠牲のエピソードが描かれる。静かな覚悟からの行動に胸が熱くなりました。

　後半では、今まで登場した仲間たちが全員再集結し、「レベルズ」として帝国に立ち向かう。ラスト2話ではまさかのジョン・ウィリアムズの『スター・ウォーズ』メインテーマが使用され、ただ流れるだけで自然と鳥肌が立つような名演出だと思います。

　クライマックスでは、エズラが宇宙クジラ（パーギル）を呼び寄せて、スローン大提督との一騎打ちへ。思わぬ展開とスケールに驚かされつつ、サビーヌのモノローグで締めくくられる。彼女の描いた絵から音楽が高らかに鳴り響くラストシーンは、しみじみとシリーズの終わりを感じさせる感動的な締めでした。

　エズラを探す新たな旅の始まりを示唆しながら、帝国の終わりを描くファイナルシーズンは、これまでのストーリーを丁寧に回収しつつ、しっかりと余韻を残して幕を閉じる見応えのある集大成だと思いました。

☆☆☆☆

鑑賞日:2022/03/17 Disney+　2024/01/16 Disney+