映画【STAND BY ME ドラえもん2】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 未来ののび太君がふぬけすぎるので、それの尻拭いをする話。

●感想

 CGの強みらしく未来世界や道具のギミック感が独特の表現で伝わってきて、それを見るだけで楽しい気持ちにさせてくれる映像表現が3DCGのドラえもんの意味があるものだと思いました。

 現代ではもう亡くなっているおばあちゃんに会いに行っておばあちゃんが「のび太の結婚式が見たい」的な発言を急にするので、未来でのび太としずちゃんの結婚式を見に行くとのび太君がいなくてのドタバタがほんすじ。

 この未来ののび太君の結婚式を逃げる動機が酷過ぎて、ただのわがままにしか見えず。しかもそれを甘やかすだけで見ていてイライラするというキャラクターで魅力的なものには到底見えず、普通に大嫌いな人間としか見えなかったです。少年時代を体験したいと少年としてのび太君が楽しみますが、そこも中学生に絡まれて…という流れも、あのスクーターを盗んで壊されたラーメン屋さんの気持ちになるといたたまれなかったです。保険降りるのだろうか、のび太君の親が賠償するのだろうかと心配してしまいました。

 それに最初に起きたことがタイムスリップに関わることで未来のドラえもんたちの行動でそれが起こっていたんだという流れも。最初にただ意味不明なのび太君の言動や透明なドラえもんが出てくるとかも伏線の面白さ気持ちよさというものは一切なく、ただの意味不明な序盤が中盤で説明されるというだけなので全く気持ちのいい序盤のセットアップではなかったです。

 1時間精神が入れ替わると記憶がなくなってしまうという不具合のあった道具も「もう戻らない」と言われているのに気合で戻すのも全く感動的ではなく、何であり感のほうが強かったです。

 ちょっとしずちゃんものび太君の行動言動を120%肯定する人間じゃない感が強くて逆に不気味に思えてくる映画でした。

☆☆

鑑賞日:2021/04/11 DVD

監督八木竜一 
共同監督山崎貴 
脚本山崎貴 
原作藤子・F・不二雄 
出演(声)水田わさび 
大原めぐみ 
かかずゆみ 
木村昴 
関智一 
宮本信子 
妻夫木聡 
バカリズム 
羽鳥慎一 
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