映画【ヴィンセントが教えてくれたこと】感想(ネタバレ)

st-vincent
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●こんなお話

 不良老人といじめられっこの友情の話。

●感想

 ビル・マーレイの魅力が全開の映画で、彼がいてこその映画だと思いました。酒にタバコにギャンブルに周りに毒を吐いてばかりで嫌われ者、迷惑者、としてのフラグがものすごいことになっていて。それに転校してきた男の子の交流。
 普段交わることのないキャラクターが一緒になることで友情をはぐくんでいくという王道の設定で、大人の遊びを教えていって、それを吸収していく子ども。というのがビル・マーレイがやっているというので楽しく見ることができました。そしてクライマックスの発表ではやっぱり胸が熱くなりました。

 けど、この手のダメな大人と子どものバディものとして新鮮味が少なく良い話だけど想定の範囲内の映画に感じてしまって残念でした。お金がないのに入院したりして保険は大丈夫なのかな? 借金取りは一体どこにいってしまったのかな? 親権のことはどうでもいいのかな? とか良い話の着地のために吹き飛んでしまっている設定とかが気になりました。

 とはいえ、悪態をつきながらも愛する妻のために高級介護施設に預けて自分を認識してなくても通い続ける姿はただギャンブルを楽しむだけではなく、奥さんの介護のためのお金の工面なのかな。とか思いつつエンディングで歌い続けるビル・マーレイを応援してしまう映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2015/09/10 TOHOシネマズシャンテ

監督セオドア・メルフィ 
脚本セオドア・メルフィ 
出演ビル・マーレイ 
メリッサ・マッカーシー 
ナオミ・ワッツ 
クリス・オダウド 
テレンス・ハワード 

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