映画【岬の兄妹】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 貧困層の兄妹が何とか生きていく話。

●感想

 低予算の映画だと思いますが、全く持って安っぽい映像や演技とかはなくて。むしろ画づくりがこだわりを感じるものでカッコいい映像でよかったです。

 冒頭、妹が行方不明になって探す兄。見知らぬ男に無事返される。どうやら男に身体を売ったことがわかって激怒する兄。しかし兄は足が悪い上に仕事をやめさせられて、生活がどん底になっていく。どうしようもなくなって、兄は妹に売春をさせることにして、手作りのビラを作ってお客を集めて生活費を得るようになる。

 この時の売春シーンがどこかコミカルで笑っていいんだか悪いんだか戸惑う演出がよかったです。妹も小人症の男性と心を通わせて幸せそうにしていて彼女なりに心のよりどころを得て安定を感じさせるのもよかったです。

 ところが妹が妊娠したところから、兄が再び進退きわまって選択肢が狭まっていくという。ひたすら酷いことが起こって、見ているのが辛くて圧倒される展開が続く映画でした。

 妹をロープで繋いで扉に鍵をかけて閉じ込めたり売春させたりと酷い兄ですが、切羽詰まったギリギリの生活を見せてくれてて辛い辛い映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/02/06 DVD

監督片山慎三 
脚本片山慎三 
出演松浦祐也 
和田光沙 
北山雅康 
岩谷健司 
中村祐太郎 
風祭ゆき 
時任亜弓 
ナガセケイ 
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