映画【シュレック3】感想(ネタバレ):王位継承と友情を描く冒険物語

Shrek-the-Third
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●こんなお話

 国王が亡くなって跡取りにシュレックかアーサーなる人物を指名して、国王になる気がないシュレックがアーサーを探しに行くけど、悪役軍団がやってくる話。

●感想

 前作でシュレックの敵だったチャーミング王子の息子は劇団を運営しているが、まったく人気がない。彼は悪役たちが集う酒場へ行き、彼らをまとめてシュレックの国の政権を奪おうと企む。

 一方、国王の体調は優れず、代理としてシュレックが国を治めていた。けれど本人は望んだ役割ではなく気乗りしない。やがて国王は最期を迎え、シュレック夫妻か「アーサー」という人物が王位を継ぐよう遺言を残す。

 シュレックはアーサーを探すため旅に出るが、その矢先にフィオナ姫から妊娠を告げられる。魔法学校で見つけたアーサーは冴えない少年でいじめられていたが、自分が王になれると知って一気に気分が高まる。しかし国へ向かう船旅の途中で重圧に押し潰されそうになり、座礁した船を降りて徒歩で進むことに。途中で魔法使いマーリンの家に立ち寄り、一夜を過ごす。

 その頃、フィオナ姫は仲間のプリンセスたちと談笑していたが、悪役軍団の襲撃に遭い、隠し通路から逃げるものの裏切りにより捕らえられてしまう。シュレックはマーリンの魔法で国に戻るが、仲間たちも囚われの身となり、アーサーを逃がすためにあえて彼を罵って突き放す。アーサーは深く傷ついて姿を消す。

 しかし捕らえられたお姫様たちは力を合わせて自力で脱出し、逆にお城へ攻め込みシュレックを救出しようとする。やがてドンキーの言葉でシュレックの真意を知ったアーサーは戦場に現れ、皆の前で演説を行う。その言葉が人々を動かし戦いは終結。チャーミング王子は柱に押し潰されて倒れ、転がった王冠をアーサーが手に取り、正式に王として即位する。最後はシュレックとフィオナに子どもが生まれ、家族に幸せが訪れる。

 今回もディズニーやアーサー王伝説を題材にしたパロディの数々が盛り込まれていて楽しかったです。白雪姫的なキャラクターが歌いながら鳥たちを従えて攻撃する場面や、フィオナの母親が格闘技を披露するギャグシーンはテンションが上がる演出でした。

 一方で、アーサーがプレッシャーに押し潰されたと思ったらあっさり立ち直って王としての資質を示す展開は少し単純に感じました。またシュレックとフィオナはすでに成長しきった人物像として描かれているため、主人公たちの物語が大きく動かないのはあっさりとした印象が残りました。ただ、シリーズらしい軽妙なユーモアとパロディ要素を楽しめる一本だと思います。

☆☆☆

鑑賞日:2022/11/25 NETFLIX

監督クリス・ミラー 
共同監督ロマン・ヒュイ 
脚本ジェフリー・プライス 
ピーター・S・シーマン 
クリス・ミラー 
アーロン・ワーナー 
原作ウィリアム・スタイグ 
出演(声)マイク・マイヤーズ 
エディ・マーフィ 
キャメロン・ディアス 
アントニオ・バンデラス 
ジュリー・アンドリュース 
ジョン・クリース 
ルパート・エヴェレット 
エリック・アイドル 
ジャスティン・ティンバーレイク 
エイミー・セダリス 
エイミー・ポーラー 
マヤ・ルドルフ 
シェリ・オテリ 
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