●こんなお話
女性を探してほしいと頼まれた探偵がいろいろトラブルに巻き込まれる話。
●感想
ロックンロール探偵と呼ばれる主人公は、旧知のDJから娘を探してほしいと依頼を受ける。しかし帰り道、そのDJは殺されてしまう。さらに帰宅後、別の女性から妹を探してほしいと頼まれるが、その妹こそDJが探していた娘であった。
手がかりを求めてDJのヨットを調べるとパーティーの招待状を見つけるが、刺客の襲撃を受ける。主人公は秘書とともにパーティー会場へ向かい、会社の社長と接触。そこで依頼人の女性からCDを受け取る。人気歌手の葬儀では探していた女性を発見するが、刺客に誘拐される。墓地を駆け抜ける霊柩車でのカーチェイスの末に救出する。
帰宅すると爆弾が仕掛けられており、車も爆破されるなど災難続き。鍵となるCDをめぐり会社社長のスタジオに乗り込むと、そこには社長と依頼人の女性がいた。しかし女性は社長に撃たれてしまう。社長は3枚揃ったCDを探しており、最後の1枚の所在を主人公に問い詰めるが、主人公ははぐらかす。処刑されそうになるが、漏電を利用して停電を起こし逃走する。
負傷した秘書と合流し、社長が開催する新人歌手のお披露目パーティーに乗り込む主人公。社長の悪事を会場のマイクで暴露させ、追い詰める。逆上した社長が銃を抜くが、酒を浴びせられ炎に包まれて最期を迎える。
さらに物語には主人公と仲の良い子どもが関わっており、その父親を探してほしいと頼まれていた。実は父親を殺したのは刺客の一人であることがわかり、主人公は子どもに真実を告げ、自らが父親代わりになると宣言する。そして宝くじが当たり、豪華客船の上でのんびりと過ごす場面で物語は締めくくられる。
全編に主人公のモノローグが入り、音楽業界の裏側を舞台にしながらも、深刻にならずに軽快に進む作品であったと思います。霊柩車で墓石を壊しながらのカーチェイスや、ビルから落下する際に「髪型が乱れた」と命より外見を気にする主人公、実は驚くほど強い秘書、さらりと流される依頼人女性など、登場人物の軽妙なやり取りには楽しさがありました。とはいえ物語自体は複雑さよりも散漫さが際立ち、正直なところストーリーの軸を掴みにくく、観ている最中に「結局何を追いかけているのか」と感じる瞬間もありました。お気楽なトーンを楽しめるかどうかで印象が変わる一本だと思います。
☆☆
鑑賞日:2022/11/27 DVD
| 監督 | レニー・ハーリン |
|---|---|
| 脚本 | ダニエル・ウォーターズ |
| ジェームズ・カップ | |
| デイヴィッド・アーノット | |
| 原案 | ジェームズ・カップ |
| デイヴィッド・アーノット |
| 出演 | アンドリュー・ダイス・クレイ |
|---|---|
| ウェイン・ニュートン | |
| プリシラ・プレスリー | |
| ローレン・ホリー | |
| マディ・コーマン | |
| ロバート・イングランド |


