映画【ソウル・ステーション/パンデミック】感想

☆☆☆

●こんなお話

 ソウル駅でホームレス兄弟発信からゾンビに感染半島していく話。

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログより

●感想

 韓国産のアニメーションというだけで珍しいのでアニメで韓国語というだけで新鮮さがありました。そこにゾンビ映画のジャンルでありながら、韓国社会の格差の問題点を映し出していて興味深く見ることができました。 

 ホームレスが噛まれた状態でグロッキーのところから始まり、その弟が何とか治療をしようとして駆け回る。元風俗嬢とそのヒモの彼氏が喧嘩していて、ヒロインのお父さんが娘が売春をしていることを知ってヒモの彼氏と一緒にヒロインを探そうとする。そんな中、ゾンビがどんどんと増殖して逃げつつ探しつつ。 

 ホームレスや低所得者が主人公で駅職員や警官からぞんざいに扱われて、本当に生きるの大変なんだなと思いながら見てました。「家に帰りたい。家が欲しい」と泣き叫ぶ主人公やホームレスたちがいて、主人公がクライマックスでモデルルームで落ち着く姿とかが印象的でした。 

 ただゾンビと格闘したり逃げたりとゾンビ映画としてのジャンル的な一定の面白さみたいなものが描かれていきますが、正直、あまり新鮮さはなくて、綱渡りで助けてくれるマッチョな坊主のお兄さんとかかわいそうすぎだし。そこまでエンタメ映画としての盛り上がりを感じることはなかったです。ずっと似たようなアクションが続いていく印象でした。それでいて最後にわかるある人の正体とか無茶苦茶すぎで、ゾンビが広がってパニックになっているのにそこまでお金にこだわる理由がわからなくて、あんな人間だったらまっさきに逃げ出しそうですが、借金の返済に物凄くこだわっているのが不思議でした。そのためゾンビ映画から一転してサイコパス映画のクライマックスになっているので、どんどんとどうでもよくなるクライマックスでした。個人的には序盤のホームレスの弟さんがお兄さんを救おうとするシークエンスが長くて、その割にはあっさり終わってしまったりして主人公が誰なのかが掴みにくいのもエンタメ映画として退屈でした。 

 ゾンビ映画としての面白さに韓国社会の問題点を織り交ぜたエンタメ映画だと思いましたが、社会的メッセージのほうが強すぎてかみ合っていないと思う映画でした。 

☆☆☆

観賞日: 2017/10/14 キネカ大森

監督ヨン・サンホ 
脚本ヨン・サンホ 
出演(声)シム・ウンギョン 
リュ・スンリョン 
イ・ジュン 
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