映画【世界から猫が消えたなら】感想(ネタバレ)

sekaneko
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●こんなお話

 脳腫瘍で余命1日の主人公が悪魔から世界から物を1つ消せば、寿命を1日延ばせるってことで思い出が消えていく話。

●感想

 函館の映像がレトロで見ていて気持ちのいい舞台なのがよかったです。主人公が死ぬ運命だとわかって悪魔から取引を持ちかけられて、モノを消すたびに思い出が消えていって、自分の大事なものを再認識されるという【素晴らしき哉、人生】的な設定。

 ただ消えていくものがそのモノ始まりで、主人公と深く関係を持つ人たちとの思い出が消えていくというのは都合よすぎなような気がしました。物を消すのではなく思い出を消していくでよかったでのはないのかなと思ってしまいました。

 思い出が消えていくのを単発で並べていくので、どうしても串団子なエピソードの羅列になっていて、しかもそのどれもが同じような展開で同じような音楽が垂れ流されていくので、ちょっと食傷気味になってしまいました。

 主人公も死ぬ、母親も死ぬ、ブエノスアイレスの友達も死ぬ、猫も消えると1つの映画でやることが盛りだくさんでどれもが薄く死を扱ってしまっているようで、死を扱っている映画なのに、そこらへんが残念でした。途中のブエノスアイレスとか果たして映画の中で必要だったのか、ただこの映画の関係者が旅行したかっただけなんじゃないかとか冷たい目で見てしまいました。

 とはいえ、親孝行しなくちゃなとは思わせてくれる映画でした。

☆☆

鑑賞日: 2016/12/13 DVD

監督永井聡 
脚本岡田惠和 
原作川村元気
出演佐藤健 
宮﨑あおい 
濱田岳 
奥野瑛太 
石井杏奈 
奥田瑛二 
原田美枝子 

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