映画【野蛮なやつら SAVAGES】感想(ネタバレ)

savages
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●こんなお話

 大麻ビジネスで成功した人がメキシコの麻薬組織に誘拐された恋人の救出を試みる話。

●感想

 映画は金髪美女のヒロインのナレーションの状況説明で始まります。イラクの傭兵帰りと仏教に帰依している心優しき男のバディと3人の関係。いきなり男2人両方とセックスしてるんですけど…。どういう関係性なんだろうかと戸惑うという。
 スピード感いっぱいの編集とデジタル映像はカッコいいですが、ここぞというときにカチャカチャ動くのは構わないですが。物語本編でチカチカするので気になって仕方なかったです。

 主人公たちは上質な麻薬を製造していて大儲けしている。そこに本場のメキシコ麻薬カルテルが近づいてくるけど、断られたのでヒロインを誘拐するところから。主人公たちのヒロイン奪還作戦がスタートする。
 ここまでで140分と長い映画のうち40分ほどと結構遅めの展開。麻薬カルテルのボスのサルマ・ハエックと殺し屋にベニチオ・デル・トロ。貫禄たっぷりの存在感でさすがでした。その両者のあいだを行ったり来たりするだいぶ頭がきちゃってるジョン・トラボルタ。

 ヒロインの誘拐された生活の描写があったり、主人公たちは傭兵仲間のスナイパーとか魅力的な仲間とか描けそうですがほとんど拝啓だったのが残念です。その仲間たちとカルテルのお金を強奪しようとしたり。
 ヒロイン救出のピンチさも爽快感もあまり感じらず140分が長く感じました。

 それはやっぱり主人公はそこらへんのお兄ちゃんにしか見えないし、対する相手はゴリゴリの犯罪者にしか見えない。それでいて主人公たちはめちゃくちゃ武装して銃撃戦しちゃったりするので戸惑うという。
 それに主人公3人の関係性も序盤でゆっくりと描いてる割にはわかりにくく、麻薬王とその娘の関係性もしっかりと描かないと、ボスの弱点としての存在として弱いです。何のひっかかりもないからクライマックスで娘同士の交換というのも盛り上がらない。
 その両者の間を上手いこと泳ぐトラボルタの小悪党っぷりももっと強調されても面白いかと思いました。

 クライマックスの人質交換の銃撃戦もみんな死んじゃった……。けれども実は……。というのもズッコケそうになります。その銃撃戦いる? と思っちゃいます。とはいえ140分最後までボケッと見れちゃう映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2013/10/13 Blu-ray

監督オリヴァー・ストーン 
脚本オリヴァー・ストーン 
シェーン・サレルノ 
ドン・ウィンズロウ 
原作ドン・ウィンズロウ 
出演テイラー・キッチュ 
ブレイク・ライブリー 
アーロン・テイラー・ジョンソン 
ジョン・トラボルタ 
ベニチオ・デル・トロ 
サルマ・ハエック 
エミール・ハーシュ 
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