●こんなお話
実際にいた棋士さんの話。
●感想
タクシー運転手が地面に倒れている主人公を運ぶところから始まり、彼がどうやら棋士らしいことがわかるところから始まり、大阪で強いけど東京に羽生善治という天才がいて彼を倒すことが目的として生きるけど、がんが見つかって…。
丁寧に真摯に描いていて淡々としながらも役者さんたちの熱演で見られる映画でした。
ただ淡々としていてクライマックスの羽生さんとの対局もスポーツ映画としての盛り上がりに欠けて、簡単に終わってしまってそのまま映画も終わってしまったので映画的なカタルシスは少ないように感じました。2人が戦っている中、途中で飲み屋でのシーンの回想が挿入されますが。確かに主人公が羽生さんに「なぜ将棋をやっているのか?」の質問に対して答えるのがこの映画の印象的なシーンですが、全く同じことを2回も見せられるのが疑問でした。しかもクライマックスで。
映画としてはドラマとしては弱く感じてしまいました。主人公はなぜガンの治療を受けずに荒れた生活をするのか。生きたいのか死にたいのか。将棋に対する熱量みたいなのが伝わってこずにたただのモノマネ大会になってしまったのが残念でした。
とはいえ、村山聖という男がいたんだと知ることのできる映画でよかったです。
☆☆☆
鑑賞日: 2017/08/12 Blu-ray
リンク
監督 | 森義隆 |
---|---|
脚本 | 向井康介 |
原作 | 大崎善生 |
出演 | 松山ケンイチ |
---|---|
東出昌大 | |
染谷将太 | |
安田顕 | |
柄本時生 | |
筒井道隆 | |
リリー・フランキー |
コメント