映画【椿三十郎(1962)】感想(ネタバレ)

Sanjuro
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●こんなお話

 ある藩のお家騒動に巻き込まれた? 首を突っ込んだ三十郎。若手藩士たちと藩を牛耳る悪い家老たちとの戦いを三十郎の知恵と知略と刀で乗り越えていく話。

●感想

 若手藩士たちが頼りなく、侍らしくない体面を気にせずに本音で生きる三十郎の対比の面白さがあり、カタキ役の室戸半兵衛のカッコよさも最高だし、奥方ののんびりさ三十郎を見抜く洞察力も笑えます。

 社殿での会合から始まり、たまたま事情を耳にしてしまった三十郎が事情のすべてをくみ取って囲まれているというピンチを突破する出だしから最高でカタキ役も登場させて人間関係を完結かつ明確に説明する見事さ。
 その後奥方を救出するために屋敷に潜入するときもコミカルで笑えるし、敵の裏をかいて敵の隣の屋敷であーだこーだ作戦を練るのも面白いです。捕虜となった小林桂樹さんが普通にご飯食べてたり、一緒に計画の成功を祝ったりするキャラクターも笑えます。
 カタキ役たちも若手藩士たちを騙そうとあの手この手を使ってくるという。

 そしてカタキ役とのとても筆では書けない、勝負は刀がギラッといっぺん光っただけで決まる。というあまりにも有名な一騎打ちの緊張感。最高です。

 敵味方の攻防が95分ノンストップで見られて面白い娯楽作品で面白いです。

☆☆☆☆☆

鑑賞日:2013/07/21 DVD

監督黒澤明 
脚色菊島隆三 
小国英雄 
黒澤明 
原作山本周五郎 
出演三船敏郎 
加山雄三 
平田昭彦 
田中邦衛 
太刀川寛 
久保明 
波里達彦 
江原達怡 
松井鍵三 
土屋嘉男 
仲代達矢 
小林桂樹 
入江たか子 
団令子 
樋口年子 
清水将夫 
志村喬 
藤原釜足 
伊藤雄之助 
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