映画【セーラー服と機関銃】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　ヤクザの跡を継いだ女子高生と子分たちの話。

●感想

　主人公の女子高生の最初がブリッジしているというのが衝撃的です。そんな登場の仕方見たことなかったです。ヤクザの事務所に乗り込んでいってすぐ捕まって、クレーンで吊られてセメント漬けにされたりしたりするのも笑ってしまいました。

　相米監督作品らしい長回しが炸裂していて、公園みたいなところで喋っていて歩いていって暴走族のバイクに乗ってそれを追いかけるという長回しなんか凄かったです。ロングショットも多用されていて印象的でした。

　話のほうは、なんとも微妙なもので序盤はコメディ色が強くて面白かったのですが。バンバン死人が出たり、ヒーローものの悪役みたいなのが出てきたりして戸惑います。そもそも登場人物たちがどうしてそのような行動をとるのか動機の部分がわかりずらいのが入り込めない原因だと思いました。主人公もいきなりヤクザの組長にされて、一旦は断りますがすぐに組長になってしまうし。

　とはいえ薬師丸ひろ子さんの魅力で魅せる映画で楽しめました。

☆☆☆

鑑賞日:2012/04/30　DVD