●こんなお話
田舎の高校でエイリアンが侵略してきたので学生さんたちが立ち向かう話。
●感想
若手俳優たちの共演がとにかく楽しくて、それだけでも観る価値がある一本でした。彼らが学校ではアウトローな存在として居場所を見つけられずにいる姿がしっかり描かれていて、単なるエイリアン侵略ものでは終わらない青春ドラマとしても楽しめる映画だと思います。
物語は冒頭から、学校の先生が何者かに襲われて様子がおかしくなっていくところからスタート。その後、次第に周囲の人々が少しずつ“変化”していく。これは古典的なSFやホラーでよく見られる展開ではありますが、やはり「自分以外の全員が何かおかしい」というシチュエーションは何度観てもゾッとさせてくれました。
中でも印象的だったのは、ドラッグを売っている学生が意外にも理系の知識に長けていて、エイリアンの正体や生態を冷静に分析していく展開。その分析から、ドラッグに含まれる利尿作用がエイリアンに有効だという仮説に至り、仲間たちと協力して戦いを挑んでいく。マウスを使ってパラサイトの仕組みを解明していく流れも、ワクワクさせてくれました。
物語が進むにつれて、登場人物たちは「自分たちの中にもエイリアンがいるかもしれない」という疑心暗鬼に陥りながら、次々と襲いかかってくるエイリアンたちとスリリングに戦っていく。その中で仲間との信頼や絆が深まっていくのも見どころの一つです。
クライマックスでは、ついにエイリアンの“親玉”が登場。巨大な姿にトランスフォームして暴れまわる姿は、そこまで目新しいビジュアルではないにせよ、圧倒的な存在感と迫力があり、シンプルに楽しかったです。クリーチャーデザインも90年代的な雰囲気があって、B級ホラーの醍醐味をしっかり味わえる仕上がりでした。
☆☆☆
鑑賞日:2020/09/03 DVD
| 監督 | ロバート・ロドリゲス |
|---|---|
| 脚本 | ケヴィン・ウィリアムソン |
| 原案 | デイヴィッド・ウェッチャー |
| ブルース・キンメル |
| 出演 | ジョシュ・ハートネット |
|---|---|
| ジューダナ・ブリュースター | |
| イライジャ・ウッド | |
| アッシャー・レイモンド | |
| クレア・デュヴァル | |
| ローラ・ハリス | |
| ショーン・ヘイトシー | |
| ロバート・パトリック | |
| ファムケ・ヤンセン | |
| ジョン・スチュワート | |
| ベベ・ニューワース | |
| パイパー・ローリー | |
| サルマ・ハエック |


