●こんなお話
かつての老ヤクザたちが集合して組を作って今の半グレグループに見たいなのと対立していく話。
●感想
主人公が玄関先で木刀で体を鍛えてると息子夫婦から入れ墨を出して外に立つことに苦言を呈している。電話がかかってきて息子がお金に困っているということで、息子の関係者にお金を持っていくとかつての子分が現れてオレオレ詐欺だと見抜いて関係者を撃退。
子分の1人が京浜連合の連中と揉めてるとこを助けて喧嘩になりそうなのところを刑事が仲裁。元ヤクザが3人集まったところで、他の子分たちも集めようということではがきで連絡して、集合場所にみんな集まるけどヤクザ以外の同級生も呼んじゃっていっぱい同級生が来て先生も来ちゃう。
過去の犯罪をポイントで集めて主人公が親分になることが決定してヤクザを組織。借金取りを街で見かけて自分たちも取り立てをやろうとして借金してる人に同情して取り立て失敗したり、布団の押し売りをしてきた人間を撃退したり、かつてお世話になった人間に挨拶に行ったらもう亡くなっていて息子から布団を売りつけられたり。
京浜連合に仁義を通すために挨拶しに行って京浜連合が警察を呼んでヤクザたちを追い返す。主人公たちはいろんなお店に取り立てをして、京浜連合がヤクザの孫娘を拉致するのを計画。主人公はクラブのママの家に行ったところに男性が帰ってきて隠れて女装して逃走したり。問題を起こした企業の前で街宣活動をする元仲間を見つけて一緒に抗議活動をしたり。
孫が拉致されそうになったのを知ってヤクザが怒って京浜連合のビルに忍び込んでトイレで待ち伏せするけど失敗して殺害される。報復のためにビルに乗り込んで京浜連合の連中と撃ちあいしたりして、逃げる京浜連合を追いかけてカーチェイスして警察にみんな逮捕されておしまい。
昔ガタキのヤクザたちが今の時代にあらわなくて戸惑う様子をコミカルに描いてきます。オレオレ詐欺や布団なんかを売る詐欺に引っ掛かりそうになったり、バイオレンスなヤクザが一生懸命動く姿が面白かったです。
ただギャグが笑えるところと笑えないところが個人的にはあって、笑えるところも小さいギャグが連続して起こる感じなので、物語としての躍動感がなくてブツ切りでこういう事があった。こういう事があった。の繰り返しで115分間退屈でした。クライマックスのカーチェイスからの流れも全くと言っていいほど笑えないもので、今の時代で見るとだいぶ古臭い展開だったと思いました。
個性的なおじいちゃんたちが集まって若い者たちには負けん! という展開は熱いですが。北野映画独特のリズムがスピード感とかを消してしまって、短編映画を繋いだようなもので乗り切れずに終わってしまいました。
☆☆☆
鑑賞日: 2015/02/03 試写会 2016/01/22 DVD 2024/12/04 DVD
監督 | 北野武 |
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脚本 | 北野武 |
出演 | 藤竜也 |
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近藤正臣 | |
中尾彬 | |
品川徹 | |
樋浦勉 | |
伊藤幸純 | |
吉澤健 | |
小野寺昭 | |
安田顕 | |
矢島健一 | |
下條アトム | |
勝村政信 | |
萬田久子 | |
ビートたけし |
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