●こんなお話
リー刑事とカーター刑事がフランスにいる暗殺者の日本人と戦う話。
●感想
国際会議の場で中国の大使が何者かに銃撃されるという事件から始まる。主人公はすぐさま犯人を追跡し、ついにその正体に迫る。しかし顔を確認した瞬間、そこにいたのは自分の兄弟。驚きと戸惑いから、撃つことができず、そのまま逃がしてしまう。
その後、大使は重体となるが、どうやら再び命を狙われているという情報が入る。大使の娘と一緒にいたところを襲撃者が襲い、舞台は病院内のアクションへ。主人公は犯人の1人を取り押さえ、フランス語を話す相手から通訳を介して、事件の背後にいる黒幕の存在を聞き出す。
その黒幕がフランスにいるという情報から、主人公たちは現地へ飛ぶ。しかし到着するや否や刺客による襲撃に巻き込まれ、現地の気の進まないタクシー運転手と共に激しいカーチェイスへ突入。逃走劇を繰り広げながら、次なるターゲットであるダンサーのもとへ向かう。
ダンサーの女性も刺客に狙われており、彼女を守りながら命がけの脱出劇が繰り広げられる。さらに、彼女の頭にはリスト状のタトゥーが刻まれており、犯罪組織にとって非常に重要な情報が隠されていることが判明。
その情報をもとに国際機関のトップに接触するが、実はそのトップこそが犯罪組織の首領であり、全ての事件の黒幕だった。さらに、大使の娘が人質に取られ、舞台はエッフェル塔へ。人質を奪還するためのクライマックスアクションが展開する。
主人公は、かつて孤児院で共に育った日本人の兄弟と壮絶な一騎打ちを繰り広げ、勝利。最後には、今まで付き合ってきたタクシー運転手が黒幕を射殺して物語はおしまい。
冒頭はクリス・タッカーのキャラクターがドタバタと騒ぎ立てる場面が続いて、少し苦手かもしれないと感じましたが、物語が進むにつれて派手なアクションやセットピースが増えていき、最終的にはあっという間の90分間を楽しめました。
物語の構造自体は、「実はこの人が黒幕でした」というお決まりの展開で、それほど意外性はなかったですが、真田広之とジャッキー・チェンの一騎打ちなど、アクション映画として見応えのあるシーンがしっかり用意されているのが嬉しいです。特に、真田広之が刀をくるくると持ち替えながら戦う姿には思わず見とれてしまいました。
1作目で主人公たちの関係性はすでに完成しているため、キャラクター同士のドラマとしての盛り上がりはそれほどないものの、気軽に楽しめる90分のアクション娯楽作品としては十分満足できる内容でした。
☆☆☆
鑑賞日:2012/05/02 DVD 2023/10/29 NETFLIX
監督 | ブレット・ラトナー |
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脚本 | ジェフ・ネイサンソン |
出演 | ジャッキー・チェン |
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クリス・タッカー | |
真田広之 | |
ノエミ・ルノワール | |
マックス・フォン・シドー | |
イヴァン・アタル | |
工藤夕貴 | |
ツィ・マ | |
ロマン・ポランスキー |