●こんなお話
エルトン・ジョンの内面にフューチャーした映画。
●感想
冒頭からド派手な衣装で現れたと思ったらセラピーみたいなものを受けるという構図からして何が起こってるんだと興味深く見られるツカミでよかったです。
正直、劇中で使われている楽曲はエルトン・ジョンなのか? ってくらいエルトン・ジョンさんのことを知らないですが、スーパースターのパーソナルな部分をこれでもかと掘り下げる映画で面白かったです。この映画を見てエルトン・ジョンさんのことが好きになってしまう映画でした。
曲者の両親で愛情を受けられずにそりゃ屈折しちゃうわなという無茶苦茶な家庭環境から作詞家の親友との出会いがあってしだいに売れていくという。
ミュージカル映画なのも知らないで見たのでそれも驚きで、しかもミュージカルシーンの出来が面白くてよかったです。
頑張って売れて金も名誉も手に入れて、ドラッグや悪いマネージャーと付き合って孤独が加速して…という流れはこの手の伝記映画では腐るほど起こってきた流れで、ヒットしたら絶対悪い人間が近づいてくるのかと結構退屈な流れでした。それに主役の役者さんの見た目が終始変わらず、遅咲きの人なのかな? と見ていたら「23歳で」とかセリフが出てきたのに驚きました。ハリウッド映画ならいくらでも年齢を重ねるメイクとかできそうですが、始まりから最後まで40代くらいの見た目なのが残念でした。
ヒット曲を垂れ流すというライブ的な面白さではなく、ひたすらエルトン・ジョンのパーソナルな部分を掘り下げていくので終始暗い展開なのも驚きの構成で面白かったです。そのためわかりやすい見せ場とか盛り上がりとかはそれほどないので、万人受けするとかではないのかな? と思ってしまいました。
そして幼少時代の子役がめちゃくちゃ似ていて笑ってしまう映画でした。
☆☆☆☆
鑑賞日: 2019/08/27 TOHOシネマズ川崎
監督 | デクスター・フレッチャー |
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脚本 | リー・ホール |
出演 | タロン・エガ-トン |
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ジェイミー・ベル | |
ブライス・ダラス・ハワード | |
リチャード・マッデン |
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