映画【ロボコップ(2014)】感想(ネタバレ)

robocop2014
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●こんなお話

 近未来のアメリカで、ロボットの警官を国内に配備するか否かの法案を巡って。何とかロボットを配備させようと感情のあるロボットと人間の警官を作っちゃって、ロボット警官本人や家族の事は二の次に、何とかお金儲けをしようとする悪い金持ちたちの話。

●感想

 オリジナル版がポール・バーホーヴェン節炸裂のSFバイオレンスだったので、手足がぶっ飛ぶ暴力描写の連続だろうと思ってたら、真逆の古き良き70年代のハリウッドSFアクションになっていました。
 ロボットを配備しても安全なのかどうなのかと国内世論が二分している世界の紹介と主人公の刑事が腐敗した警察の中、悪人を追いかけるくだり。案の定、カタキ役に攻撃されて重体となる主人公。

 ロボコップとなって、いろいろ試されていく。意識も感情もしっかりとあって、すっかり変貌してしまった自分の姿に絶望しながらも家族のために自分の運命を受け入れる。そして家族のもとへ会いに行き、子どもとアメフトの話をするくだりなんかは泣きそうになりました。子どものピュアさは反則技です。
 ロボコップが活躍するにつれて、犯罪率が減りロボットを導入してもいいんじゃないか、という世論の流れになる。けどもロボコップも上手いこと行かずにいろいろトラブルが起きてごまかしごまかし対応していく。
 
 基本この映画、ロボコップが主人公というより。ロボコップを巡る周りの人間の物語で、ロボコップの処遇を巡っての対立を描いていました。ロボコップよりも研究者のゲイリー・オールドマンやオムニ社のCEOのマイケル・キートンのほうが魅力的に映っていました。
 法案を通したら、後は何やってもいいというのは、どっかの国みたいなだなぁと思いながら見てました。
 最初は人間として働いてたのに、しだいにロボットとしての感情しかなくなるロボコップ。それに耐えられなくなった奥さんや子どもの姿を見て再び立ち上がるロボコップ。

 ここからは一気にクライマックスまで悪人を逮捕して、ED-209との対決。アクションシーンの見せ方も上手くて、とても興奮するクライマックスで気持ちよかったです。
  
 ただ、オリジナルにいたクレメンスのような魅力的な悪役がいなかったのが残念でした。
 とはいえ、血沸き肉躍るアクションで、親子で見ても楽しめる作品になっていて、オリジナル版【ロボコップ】が大いに参考にしたはずの東映メタルヒーロー物により近くなっている映画だと思いました。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/03/14  イオンシネマ多摩センター  2018/06/19  Amazonプライム・ビデオ

監督ジョゼ・パジーリャ 
脚本ジョシュア・ゼトゥマー 
ニック・シェンク 
オリジナル脚本エドワード・ニューマイヤー 
マイケル・マイナー 
出演ジョエル・キナマン 
ゲイリー・オールドマン 
マイケル・キートン 
アビー・コーニッシュ 
ジャッキー・アール・ヘイリー 
マイケル・K・ウィリアムズ 
ジェニファー・イーリー 
ジェイ・バルシェル 
サミュエル・L・ジャクソン 
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