映画【プレーンズ2/ファイアー&レスキュー】感想(ネタバレ):消防飛行機となったダスティの挑戦

planes-fire-rescue
スポンサーリンク

●こんなお話

 前作でレースのチャンピオンになった主人公だけど、部品が壊れてレースができなくなっちって落ち込んでたら、自分たちの飛行場で火事が起きてベテラン消防車がベテランすぎて働けないってなるんで、主人公が自然公園のレスキュー隊に弟子入りして山火事に対応する話。

●感想

 かつてレース界でチャンピオンに輝いたプロップスプレーンのダスティは、一躍スターとなり空を駆け抜けていた。しかし栄光の裏で、エンジンに深刻な故障が見つかり、もはやレースで戦うことはできないと知らされる。夢を断たれた彼の前に訪れたのは、自身が所属する飛行場での火災事故だった。設備の老朽化や違反が次々と発覚し、飛行場は閉鎖の危機を迎える。ダスティはそこで新たな道を見つける。空から火を消す消防飛行機として生きる決意を固める。

 彼は山岳国立公園の消防基地を訪ね、ベテラン消防機のブレード・レンジャーの指導を受けながら訓練に励む。そこには個性豊かな仲間たちが集まっていた。豪快なヘリコプターのディッパーや、陽気な整備士チームに囲まれながら、ダスティは必死で消火の技術を学んでいく。しかし、レースで鍛えたスピードはあっても、現場では冷静な判断や仲間との連携が求められる。何度も失敗を重ねてはブレードに叱られ、自らの未熟さを痛感するのだった。 

 やがて観光シーズンが訪れ、国立公園は人でにぎわう。そこへ突如として大規模な山火事が発生。炎は瞬く間に広がり、キャンプ場やホテルを飲み込み、観光客の命を脅かしていく。ダスティも参加。仲間たちも力を合わせ、全員が一丸となって炎に挑んでいく。

 クライマックスでは巨大な火の竜巻が基地を襲い、老夫婦の車が取り残されてダスティが勇気を出して突入して救助。やがて炎は鎮まり、人々は無事に守られる。命をかけた戦いの末、ダスティは仲間から真の消防士として認められ、レスキュー隊の一員として新たな生き方を選ぶのだった。でおしまい。

 映像の美しさはさすがで、冒頭のレースシーンから公園に向かう飛行、そして山火事のシークエンスに至るまで、迫力ある映像表現が続きました。消火剤や水の描写はリアルさを極め、実写以上の質感さえ感じさせてくれたと思います。山火事という題材も新鮮で、主人公と共にレスキュー隊に入隊し学んでいく過程は観ていて面白さがありました。メカの登場キャラクターたちも豊かで、視覚的にとても楽しい作品だったと思います。

 物語は、スタンドプレーを繰り返し仲間に迷惑をかけながらも反省して成長し、最後にはチームワークを学ぶという流れで、定番の構成に感じられる部分もありました。師匠役の過去や主人公の限界を超える瞬間なども王道の要素ですが、それがゆえに安心して楽しめる作品でもあったと感じます。個人的には、映像表現の魅力が強いだけに台詞の多さにやや疲れを覚えましたが、それも本作の特徴のひとつと受け取ることができるのかもしれません。舞台を変えれば何度でも続けられるシリーズ性を持った作品という印象も受けました。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/07/21 TOHOシネマズ南大沢 2025/09/01 2025/09/01 Disney+

監督ボブス・ガナウェイ 
脚本ボブス・ガナウェイ 
ジェフリー・M・ハワード 
原案ボブス・ガナウェイ 
ジェフリー・M・ハワード 
出演エド・ハリス 
レジーナ・キング 
ステーシー・キーチ 
デイン・クック 
ジュリー・ボーウェン
タイトルとURLをコピーしました