映画【幸福路のチー】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 激動の近現代の台湾で幼いころを思い出したり、離婚問題に悩んだりする話。

●感想

 トラックに乗って幸福路へ引っ越しをしている主人公一家。祖母が亡くなったという一報を受けてアメリカから帰国する大人になった主人公。

 おばあちゃんとの思い出や転校してきて不安な学校生活のスタートや悪ガキとかアメリカ人との同級生との交流。おばあちゃんの霊体と会話しながら悩みや不安を解決しようとしていったり。つねに金欠でお金儲けで頭がいっぱいの母親とか宝くじばかり買う父親。台北大地震とか蒋介石とか蔣経国とか台湾テレビドラマとか会話の中で少し登場したり。

 現代の主人公はアメリカにいる夫と離婚協議中でしかも妊娠しているらしかったり、アメリカ人が働きながら子育てをしているのに感心したり。学生たちが政権に抗議活動に参加する主人公や親の敷いたレールの医者とかになれという命令を拒否して自分が行きたい道を行くと宣言したり。アメリカで今の夫との出会いがあったりしておしまい。

 手書きの暖かさに台湾が舞台だけど家族の風景とか日本にも近くてノスタルジーな気持ちにさせてくれる映像でした。主人公が里帰りしてそのまま子ども時代を回想して、そこで台湾の政治なども庶民の生活に影響を受けながらも必死に生きるNHKの朝ドラのような展開で国民党が台湾にやってきて北京語を公用語に強制されたり台湾総統選挙があったり地震があったりアメリカ行って必死に生きる主人公の姿と家族や友人たちもアイデンティティーが揺れながら生きる姿を同時進行で描いていきました。

 ただ子ども時代や空想などでアニメーション特有のファンタジー表現が面白かったですが、起こることは凄いのに個人的には単調に感じてしまって終始眠たい表現で退屈に感じてしまう1本でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2019/12/08 ヒューマントラストシネマ有楽町 2024/11/29 U-NEXT

監督ソン・シンイン 
脚本ソン・シンイン 
出演(声)グイ・ルンメイ 
ウェイ・ダーション 
チェン・ボージョン 
リャオ・ホェイジェン 
ウー・イーハン 

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