映画【交渉人 真下正義】感想(ネタバレ)

negotiator
スポンサーリンク

●こんなお話

 地下鉄の車両を遠隔操作で乗っ取られて爆弾で脅迫してきて交渉人真下正義が交渉みたいなことをする話。

●感想

 最初に小さい爆弾で騒動を起こして主人公の真下正義を指名して東京メトロをパニックに陥れる犯人との戦いの序盤の展開はテンポよくてツカミはバッチリでした。
 地下鉄の特撮も迫力あるし、カメラワークも動き回って躍動感いっぱいで凄かったです。

 ただ、面白かったのはセットアップだけで、次第に失速していきました。主人公の交渉チームが地下鉄のスタッフさんたちと反目して足並みが乱れますが、いつの間にかお互いを認め合って協力していきますが、いつその気持ちになったんだろう? 最初は衝突してたのにテロリストとの戦いを通じてしだいに絆を深めていくという展開なら熱くなると思いました。
 クライマックスの舞台になるオーケストラ会場に気づかない主人公ですが、ヒロインと約束して、チケット持ってるのに何で気づかないんだろう? 「映画かと思いました」と言ってましたが、映画かクラシックかくらいかは見ないのかな? 地上で捜査する昔ながらの刑事さんも「勘だよ勘」と全部勘で押し通すという凄い刑事さんですが、そういってるのに犯人が乗ってるバンを相棒の刑事が見つけても「あれは違うよ」と見逃してしまう。その失敗についても何も描かれないし、一体何だったんだろう。
 交渉という交渉もよくよく見て行くとそんなにやってないし、犯人が言ったワードをネットで調べてるだけにしか見えなかったです。犯人のペースから主人公のペースに変化していく面白さで見せてほしかったです。

 そして真犯人を描かないのは別にいいと思いますが、その分を他にカタルシスを持ってきて欲しい映画でした。

☆☆

鑑賞日:2014/08/13 Hulu

監督本広克行 
脚本十川誠志 
原案君塚良一 
出演ユースケ・サンタマリア 
寺島進 
小泉孝太郎 
國村隼 
水野美紀 
柳葉敏郎 
石井正則 
金田龍之介 
八千草薫 
高杉亘 
松重豊 
西村雅彦 
甲本雅裕 
遠山俊也 
大和田伸也 
タイトルとURLをコピーしました