映画【魔女の宅急便(2014)】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 魔女修行で1年をどっか別の街で暮らすことになった魔女のキキ。瀬戸内海っぽいところで宅急便を始めるけど、差別問題があったりしててんやわんやな話。

●感想

 主人公を演じる女優さんが可愛くて、彼女のアイドル映画として成功していると思いました。それに日本だけど日本じゃないような世界観。カラフルな画面は見てるだけで楽しい気持ちになってよかったです。特に女性が見たらそういったところはもっと気づけて楽しいと思いました。
 主人公の魔女が新生活を始めて新たな人たちと出会い家を見つけて仕事を始めて、という前半の新生活のドキドキなんかも見てて面白いです。

 ただ中盤からクライマックスまでの流れが前半までの流れから一気にまとめてしまおうと駆け足になってしまっているように感じました。
 序盤は上手くいっていたのに、魔女だから呪いをかけられるぞと街の人たちから怖がられ差別され。魔法も使えなくなり、お届け物が全部返却されてショックを受ける。そっから、台風の日にある重大なお届け物をしないといけない。
 そこで主人公は今までの傷を乗り越えて運ぼうとする。そこで今まで敵対していたみんなが「頑張れ!」となるのも急すぎだし。そもそも台風の中で飛ばそうとするのは無茶ではなかろうかと。何でわざわざ台風の日に頼むのだろう? そこまで緊迫した状況に見えなかったです。
 そしてもう台風で無理だとなったときに聞こえてくるあの歌声。ここもちょっと笑ってしまって感動させる演出にはなってますが、それが逆に笑ってしまってダメでした。暴雨風の中髪を乱しながら歌うあの人の姿がインパクト大でした。

 あとは1番いただけなかったのは。魔女、というだけあって。ホウキにまたがっての飛行シーンがいっぱいありますが、飛行という爽快感やなんかは皆無でのっぺりと飛んでいるので「飛行」を感じる面白さが感じられないのが残念でした。
 というか、トンボとその弟たちは結構主人公に酷いことしますが。あまり謝らないのも見てていただけなかったです。悪いことしたら謝らなくてもいいものなのかな。

 100分短いのでサクサク進んでサクサク解決して見やすかったですが、ダイジェスト感がいなめない映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2014/03/02 新宿バルト9

監督清水崇 
脚本奥寺佐渡子 
清水崇 
原作角野栄子
出演小芝風花 
尾野真千子 
広田亮平 
浅野忠信 
山本浩司 
新井浩文 
吉田羊 
筒井道隆 
宮沢りえ 
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