映画【空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 若き僧侶の空海と詩人が楊貴妃の死の謎に迫る話。 

●感想

 華やかな衣装を着た人たちのモブシーンとかはさすがの中国映画の迫力で衣装や美術の物量豆乳は凄かったです。 

 ただお話の方はなかなかのジェットコースタームービーでついていくのが大変な高速展開でした。そもそも主人公の空海がなぜ楊貴妃の死の謎に迫るのかという動機の部分が全くわからず、ただただニヤニヤしている主人公にしか見えず、マナー講座で勉強した方がいいと思ってしまう主人公でした。詩人とのバディものとしての面白さも皆無で2人にどれだけの絆や友情があるのかがわからなかったです。ただただ豪華なセットを見せたいのか、ひたすらいろんな場所を歩きながら喋っていてせわしない主人公たちでした。 

 妖術が当たり前の世界の映画なので、リアリティラインの設定も見ていて戸惑いました。普通に魔法のようなものがバンバン出てきて、登場人物たちがそれを受け入れている世界で何でもアリになってしまっていて推理物としての楽しさも皆無でした。 

 ただただ関係者に話を聞きにいって、その人のセリフで全部説明の繰り返しなのも退屈さを倍増させる展開だったと思います。 

 結局何で30年前の恨みを今はらしているんだろう? 阿倍仲麻呂の日記で楊貴妃の死の真相が語られちゃって、主人公たちは特に何もしていないように思えるのはどうしてだろう? 猫ちゃんが自分の手で涙をぬぐうのはギャグなのだろうか? とどの部分を楽しめばいいのかただただ戸惑う130分でした。 

鑑賞日: 2018/03/16 TOHOシネマズ川崎 2019/02/22 Blu-ray

監督チェン・カイコー 
脚本ワン・フイリン 
チェン・カイコー 
原作夢枕獏
出演染谷将太 
ホアン・シュアン 
阿部寛 
チャン・ロンロン 
松坂慶子 
火野正平 
チャン・ルーイー 
シン・バイチン 

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