映画【アラビアのロレンス】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 アラビアで頑張るイギリス人ロレンスが翻弄される話。

●感想

上からバイクの準備をする人間を捉えた不思議なアングルでのタイトルクレジットに始まり、バイクで走っている主人公が…という衝撃的なツカミから何が始まるんだろう? という構成が凄いです。

 そこから時間が前に行って、主人公が任務を受けるところから始まり上官に対しても不遜な態度でアラブの情勢を探るために砂漠を横断する。中盤まで砂漠の敵中突破ものとして面白く、灼熱地獄をひたすら移動して、民族を団結させて敵の背後をつく。青い空にどこまでも続く砂砂砂の中に画面いっぱいに大勢の人たちが同時進行で動く迫力。有名なマッチから雄大な砂漠への移行するカットだったり、遠くからぼんやりと現れるハリス族酋長アリの登場シーンなど。無条件に惹きつけられる映像の数々に圧倒される4時間でした。

 ただ中東情勢に全く無知で見ると当時の各国や部族の思惑のマクロな視点がわかりにくく、誰が何をしているのかがついていけずピンとこないところもありました。それに前半は冒険ものとしての面白さがありましたが、後半は政治劇の要素が強くなるので、余計にぼんやりとしてしまうところもありました。

 とはいえ、やはり映画史に輝く傑作に圧倒される映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2021/06/22 NETFLIX

監督デイヴィッド・リーン 
脚色ロバート・ボルト 
原作T・E・ロレンス 
出演ピーター・オトゥール 
アレック・ギネス 
アンソニー・クイン 
ジャック・ホーキンス 
ホセ・フェラー 
アンソニー・クェイル 
クロード・レインズ 
アーサー・ケネディ 
ドナルド・ウォルフィット 
オマー・シャリフ 
I・S・ジョハール 
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