映画【今日子と修一の場合】感想(ネタバレ)

スポンサーリンク

●こんなお話

 震災で傷ついた男女の話。

●感想

 今日子は生保レディをしているけど、成績のために枕営業をやっていることがバレて、東京へ上京するけど。チャラい男に引っ掛かり、そのまま同棲しつつデリヘル嬢として生活をしていく。東日本大震災の地震のときに誤って同棲相手を刺殺してしまって、津波で破壊された故郷へ戻って家族を探す。
 一方の修一は父親を視察して鑑別所から出所、工場で働いてそこの同僚の女の子と恋に落ち、いじめで殺人事件を起こした男とも知り合う。大学を目指して勉強した後、修一も久居一で家族を探し始める。

 冒頭、夜明けの街を今日子が帰宅する姿を映し朝ごはんを作る。修一は鑑別所を出所する。この出だしは静かなスタートでよかったです。
 ただ時間軸が行ったりきたりしてわかりにくく、最後まで見て結局何がいいたいのかわからなかったです。

 震災の地震中に間違って包丁で刺し殺しちゃうというのが結構無理くりな事故なんじゃないかと入り込めなかったですし、修一が工場であういじめを受けてその主犯を刺し殺しちゃうとかピアノの才能があって結構長いこと描かれますが、果たして必要だったのか謎でした。130分も果たして必要だったのか。
 それぞれ社会の底辺のような場所で抗うわけでもなく、無表情で過ごしていく様子を描いていく大半。後半で被災地に行って津波でやられた街を2人は彷徨う。 

 安易な台詞で説明せずに映像で語る手法は面白いし、主人公2人とも衝動で殺人をしてしまう。けど震災で大事な人はあっさり死んでしまうという現実の辛さやるせなさ。みたいなのを少しでも描いてくれれば震災をモチーフにする意味があったと思える映画でした。大学の合格発表ってホームページで公開するんだと勉強になりました。

☆☆

鑑賞日: 2014/05/21 DVD

監督奥田瑛二 
脚本奥田瑛二 
出演安藤サクラ 
柄本佑 
和田聰宏 
小篠恵奈 
和音匠 
田部周 
カンニング竹山 
宮崎美子 
平田満 
タイトルとURLをコピーしました