映画【ビリー・リンの永遠の一日】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 イラク戦争で英雄になったアメリカ兵たちが凱旋ツアーでアメフトのイベントに参加する1日の話。

●感想

 イラク戦争の戦闘での勇敢に戦う映像がメディアで流れてブラボー小隊が英雄にされて、アメリカ本国で凱旋ツアーを行うことになる。

 凱旋ツアーでの主人公たちがメディアの人たちや無責任な民間人たちに振り回される様子、チアリーダーとの恋や自動車事故で怪我をした姉との関係、イラクでの活動の様子が交互に描かれて、PTSDに侵される様子や戦争すらメディアによってお金儲けの道具にされている虚しさ怒りがしっかりと描かれている面白い映画でした。

 特に大きな出来事はイラク戦争での戦闘が少し描かれるだけで、基本はアメフトのハーフタイムショーの舞台裏での会話劇ですが、主人公たち小隊の絆に苦悩などがしっかりと描かれていて退屈知らずの時間でした。顔のアップが多いですが、アップだけで独特の迫力があって画面が華やかに映っていてかっこよかったです。ビヨンセが歌って花火が撃ちあがる中で、整列した兵隊たちという構図なども印象的でした。

 戦争の地獄、お金の魔力、権力の腐敗をわかりやすく真摯に描いている映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2020/01/07 DVD

監督アン・リー 
脚本サイモン・ボーフォイ 
原作ベン・ファウンテン 
出演ジョー・アルウィン 
クリステン・スチュワート 
クリス・タッカー 
ギャレット・ヘドランド 
ヴィン・ディーゼル 
スティーヴ・マーティン 
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