●こんなお話
金大中事件の話。
●感想
金大中事件をモチーフにした映画で、暑苦しい映像に渋い役者さんたちの熱演の130分みっちりで見ていて疲れる映画でした。
冒頭に字幕で金大中や朴正煕大統領との戦いの説明があるだけで、昭和48年当時の情勢なんかの下地がないとよくわからない人がよくわからないことをしているようになってしまっていて、序盤の北朝鮮の工作員のくだりだったり過去に拷問を受けたヒロインとのくだりなんかが果たして必要だったのかと思いました。金大中の交通事故に見せかけた暗殺未遂なんかも見てて一体なんだったのかわからなかったです。
それに主人公の自衛官がKCIAに協力するまでが無理やりすぎて、何故協力するのかがわからなかったです。「軍人は戦うものだ」というのだけではちょっとわからなかったです。
金大中に取材する新聞記者、ハングルが喋れないボディーガード、主人公の部下だったり、KCIAの内通者など結構な時間をかけてるわりにはそんなに意味を感じることができなかったのが痛いです。
日本を舞台にした韓国人同士の抗争をテンポよく見せて行って、拉致のむずかしさなり大統領側の妨害なり日本やアメリカの考えだったりが描かれれば面白いと思いました。
主人公とKCIAの男の友情なり、ヒロインとの悲恋だったりが深く描かれれば切ない映画になりそうで残念でした。
☆☆☆
鑑賞日:2014/01/14 Hulu
リンク
| 監督 | 阪本順治 |
|---|---|
| 脚本協力 | 丸内敏治 |
| 西田直子 | |
| 脚色 | 荒井晴彦 |
| 原作 | 中薗英助 |
| 出演 | 佐藤浩市 |
|---|---|
| キム・ガプス | |
| チェ・イルファ | |
| 原田芳雄 | |
| 筒井道隆 | |
| ヤン・ウニョン | |
| キム・ビョンセ | |
| 香川照之 | |
| 大口ひろし | |
| 柄本明 | |
| 光石研 | |
| 利重剛 | |
| 麿赤兒 | |
| 江波杏子 |


