映画【ミッドウェイ(2019)】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 真珠湾攻撃からミッドウェイ海戦までの半年間の日米両軍の話。

●感想

 さすがのローランド・エメリッヒ監督作品らしいVFX満載の映画でした。空母からの離発着の難しさや雨あられの砲弾の中をかいくぐっての急降下爆撃とかもあまり見たことなくフレッシュな映像でよかったです。

 話はアメリカの偉い人たち現場のパイロットたちや日本の軍人さんたちが群像劇的に描かれていきます。荒くれ者の現場の凄腕パイロットや仲間たち、真珠湾攻撃後に新たに司令官に任命されるニミッツ。暗号解読するレイトン、日本側の動きなど。

そのため歴史もの戦争ものに興味がある人にとっては、ドゥーリトル爆撃や珊瑚海海戦で壊れた空母が急ピッチで戦線に戻ってくるというのとかミッドウェイでの暗号解読、クライマックスのミッドウェイの戦いでの日本側の有名な魚雷の組み換えのもたもたとか面白いですが。全体的に淡々としているのと感情移入しにくかったりで興味がどこかにないと退屈に感じてしまうと思いました。それにミッドウェイ海戦で字幕でどの部隊がどの時間という説明が入りますが、いまいちミッドウェイ海戦のアメリカ側の目的や日本側の攻撃目標みたいなのをこの映画だけ見ているとわかりにくかったです。

 スペクタクルな映像も見どころですが、どこかテレビゲームみたいなのっぺりとした映像であまり迫力を感じることは個人的にはなかったです。どっかんどっかんとアニメの爆発みたいなのを見ている感じでした。

 あとは戦闘シーン以外での攻防駆け引きというのもニセ情報を日本側に流す、くらいで特に知恵比べの面白さもなく、気づいたらミッドウェイの戦いに以降している印象で、司令官クラスの俳優さんたちは軍人さんみたいに見えますが、現場のパイロットたちが恐ろしく魅力が感じられなかったです。

 日本側もしっかりと描いていて好感が持てますが、南雲中将1人に責任が押し付けられている今まで通りの描かれ方なのもちょっと残念でした。

 とはいえ歴史のお勉強としてもエンタメ映画としても普通に楽しめる1本だと思います。

☆☆☆

鑑賞日:2020/09/16 TOHOシネマズ川崎 2021/01/29 DVD 2022/04/03 NETFLIX

監督ローランド・エメリッヒ 
脚本ウェス・トゥーク 
出演エド・スクレイン 
ルーク・クラインタンク 
ウディ・ハレルソン 
デニス・クエイド 
パトリック・ウィルソン 
豊川悦司 
浅野忠信 
國村隼 
アーロン・エッカート 
ルーク・エヴァンス 
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