映画【奇跡のリンゴ】感想(ネタバレ)

kisekinoringo
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●こんなお話

 無農薬リンゴを頑張って作った人の話。

●感想

 不可能と言われた無農薬リンゴを何年もの歳月をかけて育てて周りから反対されお金もなくなり大変な思いをしながらも奇跡のリンゴを育てる。奥さんのアレルギーをなくすために無農薬リンゴを作るという素晴らしい理想を持って頑張るのは凄いことだと思います。

 130分という長い上映時間の序盤は主人公の変わった少年時代から主人公と奥さんの出会いがあり家族が出来て、と正直そんなに興味がわかないと言っちゃおしまいっですが。こういう人がいるんだなぁくらいの気持ちで、ちょっと退屈のスタートでした。そして奇跡のリンゴを作る何年にもわたる試行錯誤が映画の本編だと思いますが、当然いきなり完成しちゃったらあっという間に終わるので、失敗失敗また失敗。とマイナスな出来事の連続で見てて楽しくないし暗い気持ちになりながら見てました。

 お金がなくなり家族や友人からも見放されどうしようもなくなる主人公。けれど奥さんや娘たちや義理の父親の支えがあり、素晴らしい家族愛を見せてくれて家族っていいな。という気持ちにさせてくれるのはよかったです。

 奇跡のリンゴが完成するきっかけが、実際もこうだったのかわかりませんが。ずっと失敗してまた考えてという描かれてたことと特に何も関係なく、ただ偶然発見したみたいになっていて、偶然なのでイマイチ完成したときのカタルシスが得られなかったです。だったら最初からあの場所に行けば「何でこの木は枯れないんだ」と発見できていたかも知れないと思ってしまいます。
 確かに失敗があってその先に偶然があるのかもしれないですが、映画として失敗して落ち込みどうしようもなくなったときに失敗がきっかけで成功という風に描かないと盛り上がらないと思いました。

 とはいえ、菅野美穂さん可愛いし、それでもやっぱりクライマックスの奇跡のリンゴ完成の映像は「おお、出来たぁ」と一緒になって喜べる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/06/07 試写会

監督中村義洋 
脚本吉田実似 
中村義洋 
原作石川拓治
出演阿部サダヲ 
菅野美穂 
池内博之 
笹野高史 
伊武雅刀 
原田美枝子 
山崎努 
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