映画【オブリビオン】感想(ネタバレ)

oblivion
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●こんなお話

 人類が誰もいない世界で頑張る主人公の話。

●感想

 宇宙人との戦争で崩壊した地球で監視作業をしている男女2人が、ある日墜落する宇宙船を目撃して予想外の展開へと進む話ですが、過去の有名なSF映画を集めてた既視感いっぱいのストーリーで退屈な時間が多い120分でした。

 物語の展開もグズグズで、120分の映画で特に長くはないのですが。天地人の紹介があり、ある設備が爆破されるというのが25分でここから動きがあるのかと思いきや。何と主人公は特に調べる様子もなく、針葉樹林が生い茂るいい感じのマイナスイオンいっぱいの場所でバスケするまだ日常。
 そして開始40分ほどで、宇宙船が墜落してきて……。3時間の映画の展開かなという流れでした。

 そして自分が信じていた価値観が実は……。というのも、たとえば【マトリックス】では開始25分で描くところをこの映画ではミッドポイント、開始60分と倍近くかかっていている印象でした。

 前半でゆっくりと描いていた割に、映画の中で矛盾が発生しているというか。 主人公、弾丸で撃たれても平気という。あのスーツに防弾性があるのかという説明がなかったと思うし。放射性区域みたいなのが表示されますが、放射能ってそんなくっきり分かれてるものなの? と。これはまあ60分過ぎにわかる展開で主人公を○○していくための設定ですが。だとしても、2011年以後に生きる日本人としては、放射能の描き方は雑すぎました。
 ドローンと呼ばれる兵器のマシンが出てますが。これ、強いんだか弱いんだかわからなかったです。主人公はドックファイトをして、なかなか弾丸が当たらず迫力あるドックファイトですが。かと思いきや、拳銃一発でやっつけるという。かと思いきや、モーガン・フリーマンさんはなかなか機関銃何発撃っても倒せないという。ってか、暗闇でサングラス、見えるのか? モーガン・フリーマン。かと思いきや、拳銃一発で倒してた主人公、クライマックスではなかなか倒せないという。
 主人公はまだドローンの仕組みがわかっているということだと思いますが、だったら、みんなにドローンの弱点を教えるという描写がないといけないし。

 プールでいちゃつく前に説明をしなくちゃいけないところがあるのではないか? フリースローをする前に描くことがあるだろうと思いながら見てました。 
 唯一よかったのは、映画のヴィジュアルとかはまだよかったです。ただ、それも目新しさはないし。それよりも細かな設定や強引な展開が気になってしまって、どうでもよくなっていきました。
 後は、ある人物が最後にカプセルから出てくるところなんかは意外性がありよかったです。気持ちのいい展開でした。後は、ヒロインが2人と美人なのもよかったです。

 自分みたいに、どうして? どうして? と見る人には向いておらず。あんまり細かいところは気にせずに、心を空にしてみないといけない映画なのかな? と思いました。

☆☆

鑑賞日: 2013/06/08 TOHOシネマズ南大沢  2015/05/08 Hulu

監督ジョセフ・コシンスキー 
脚本ジョセフ・コシンスキー 
ウィリアム・モナハン 
カール・ガイダシェク 
マイケル・アーント 
原作ジョセフ・コシンスキー 
アーヴィッド・ネルソン 
出演トム・クルーズ 
オルガ・キュリレンコ 
モーガン・フリーマン 
メリッサ・レオ 
アンドレア・ライズボロー 
ニコライ・コスター=ワルドー 
ゾーイ・ベル 
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