映画【キングダム・オブ・ヘブン】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 フランスの鍛冶屋がエルサレムへ行って十字軍とイスラム教の戦いに参戦する話。

●感想

 リドリー・スコット監督作品らしい綺麗な光の中での映像と激しいバイオレンスとが楽しい映画っでした。それに高潔な主人公や仲間達にいかにもなカタキ役などの配置もわかりすくて対立軸がはっきりしているのでエンタメとしても楽しめる内容になっていました。

 冒頭で自殺が罪という女性の首がはねられていて、近くにいる主人公の鍛冶屋のもとに領主がやってきて主人公のことを自分の子どもだということで一緒に来るように話す。最初は断るけど、結局領主と行動を共にすることに。剣のトレーニングをするけど、主人公を追いかけてきた勢力に攻撃されて父親は重傷を負う。死に間際に彼の後を継いで、エルサレム王にも認められるけど王の妹の旦那さんがわかりやすく暗愚な後継ぎとして現れて、彼と主人公が対立する。暗殺されそうになったり。

 主人公は自らの街を再建頑張ったりしながらしてたら、王の妹が来て良い仲になったり。この恋愛関係が唐突すぎて、いつ恋に落ちたのかとか関係性が深まるエピソードがあまりなかったので、そこまで盛り上がることが出来ない恋愛でした。

 暗愚な後継ぎや部下がイスラム教を理不尽に攻撃したことにより、イスラム教軍が攻めてきて王同士の交渉があり治まるけど、王の命があとわずかで和平がうまくいかなくなる。案の定、十字軍側が壊滅状態になるので、主人公が守るエルサレムの攻城戦になる。

 一介の鍛冶屋がどうして有能な司令官として活躍できるのかとかの背景があまり描かれないので目の前の戦いとかは迫力で楽しめますが、それ以上の感動とかはあまり感じられなかったです。

 それに当時の十字軍の背景とかを知らないと十二分に楽しめず、ただ攻城戦の局地戦の激しさやスペクタクルさを楽しむだけになってしまって、イマイチ飲み込みにくい映画ではありました。

 それにしても信じる神様の違いで永遠に争っているという人類の虚しさを感じる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2008/09/07 Blu-ray 2021/11/23 Disney+

監督リドリー・スコット 
脚本ウィリアム・モナハン 
出演オーランド・ブルーム 
エヴァ・グリーン 
ジェレミー・アイアンズ 
ブレンダン・グリーソン 
マートン・コーカス 
デイヴィッド・シューリス 
リーアム・ニーソン 
ハッサン・マスード 
エドワード・ノートン 
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