映画【キャラクター】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 漫画家の作品通りの殺人が起こって、その漫画家が殺人鬼に付きまとわれて大変な話。

●感想

 頑張ってオリジナル漫画を描いて編集者に見せたりするけど、「絵はいいけどキャラクターが描けていない」と言われて認めてもらえない。それを機に漫画家のアシスタントをやめる決意をして仕事してたら漫画家に幸せな家を書いてほしいという依頼を受けて、主人公が自転車で家を探してスケッチをする。そしたらその家にひょんなことに入って行ったら殺人現場で…。

 その殺人現場と殺人犯とも遭遇していて、それをモチーフに漫画を描いたら大ヒットして売れっ子となる主人公。刑事さんたちがその漫画で描かれていた殺人と本当の殺人が全く一緒と気づいて主人公のもとへやってきたり。

 激しいバイオレンスな殺人現場とかは描かれて残酷描写はすごかったです。ですが、話やそれこそやらくたーがあまり動かない印象で全体的に殺人犯が来てくれないと話が転がってくれないので全体的に退屈でした。特に漫画家の主人公は殺人犯に声をかけられて、しかも奥さんにも危害が加えられると気づいて警察に事情を話して漫画を描くのをやめる。あとは基本待ちでした。殺人犯も簡単に殺人を犯してるだけで特に追い込まれていくわけでもなく。この手のサイコサスペンスだから仕方ないかもですが、警察も何もできず。特にクライマックスで主人公を警備していたのに主人公が自分の家が危ないと飛び出してそのまま主人公を1人にさせちゃうのとか、結構設定として厳しかったです。そのため主人公がピンチになる状況の設定が見ていて厳しいため、そこまでのハラハラドキドキは感じられなかったです。

 一応の犯人とされる人物が逮捕されて、その容疑者が真犯人との関係性とかも最後の殺人犯の証言でさらっと語られるだけで、あまり深く描かれないため刑事さんを襲う…というくだりもびっくり展開でびっくりはしましたが、それよりも殺人犯2人の関係性は何だろう? ということに意識が奪われてしまいました。そもそも漫画が実際の殺人になるという面白くなりそうな設定も漫画自体があまり映らないので、そこまで有機的に絡んでくることもなく。

 ちょっと主人公が殺人犯に追い詰められる精神的肉体的恐怖を描いているのか刑事が犯人を追いかける刑事ものなのかサイコパスな殺人犯をメインに描いたサイコものなのか、どれもが中途半端になっていると感じてしまう作品でした。

 とはいえオリジナル作品でメジャーな邦画が作られるということが嬉しくなる作品でした。

☆☆☆

鑑賞日:2021/11/26 DVD

監督永井聡 
脚本長崎尚志 
川原杏奈 
永井聡 
原案長崎尚志 
出演菅田将暉 
Fukase(SEKAI NO OWARI)
高畑充希 
中村獅童 
小栗旬 
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